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ドコモ、5Gスマホ年間250万達成はiPhone5G次第 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.379

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

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石川 温の「スマホ業界新聞」

2020/07/11(vol.379)

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《目次》

1.日本通信とNTTドコモに対しての音声卸役務に関する裁定

━━吉澤社長「これからは接続でいく。平等であり公平性もある」

2.NTTドコモの5G、現在17万契約、年間で250万契約を目指す

━━吉澤社長「今年後半に普及モデル。あとはアップル次第」

3.Rakuten Mini技適問題、楽天モバイルに総務省が行政指導

━━Rakuten LinkのiOS対応でiPhoneユーザー獲得に追い風

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

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1.日本通信とNTTドコモに対しての音声卸役務に関する裁定

━━吉澤社長「これからは接続でいく。平等であり公平性もある」

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先週、日本通信とNTTドコモの音声通話の卸役務に対して、総務省から裁定が出たと報じられた。これにより、日本通信は音声通話のかけ放題プランを提供する意向を示している。

今週、NTTドコモの吉澤和弘社長が、新聞やウェブメディア、フリーランスからのインタビュー取材に応じている。筆者は日本通信の裁定について、まず率直な感想を聞いてみた。

吉澤社長は「卸は我々の裁量で値段は自由に決められるはずだが、裁定が出ることは残念だとコメントした」と語る。

今後の影響については「今回の裁定は日本通信に限った話。確かに日本通信との間の卸で値段が変われば他にも影響を及ぼす。しかし、我々としてはこれからは音声も接続で提供したい。そのほうが平等であるし、公平性もある」(吉澤社長)という。

実際、総務省では、接続料研究会で議論が進められている。吉澤社長によれば「すでに開発を進めている。年内には開始する予定。NTTドコモとして、そちらでやるという意思を示している。これにより、接続料を毎年、決めていくようになる」とのことだ。

総務省の研究会で示されたプレゼン資料には、NTTドコモでは接続にむけた準備を進めており、実現すれば、MVNOが安価な音声通話料を提供するために、中継事業者につなぐためにユーザーが必要であったプレフィックス番号の付与が不要になる見込みだ(専用のアプリも使わなくても良くなる)。

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ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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