2013年のITビジネスはGAGAとGAFAに学ぼう。

板野友美「Teamtomo」

僕は今年、芸能人・アーティストを筆頭とするコンテンツホルダーへの写真共有型コミュニティの提供をはじめた。サービス名はRevolverというが、これには先行する米国企業がある。

それはBackplaneというスタートアップであり、Googleのエリック・シュミットやLady GAGAが投資をしていることでも知られている。Backplaneは、2012年2月にLady GAGAの専用SNS「Little Monsters(http://littlemonsters.com/)」のベータ公開を行い、iTunesとSpotifyが席巻する音楽業界にむけて、アーティストとファンを直結するサービスをリリースしたが、12月11日には韓国のエンターテイメント企業と組み、K-POPをひとくくりにして米国市場に紹介するWebサイト(http://kpop.interest.me/)をローンチしている。

写真共有サービスはTwitter、Instagram、Flickr、Pinterestなどが軒並みアクセスをのばしはじめ、トラフィックと良質な画像コンテンツの囲い込みに必死になっているが、ユーザーがどこのWebサイトに画像をアップするかは、そのWebサイトが提供するモチベーション次第であることはいうまでもない。Backplaneは、自分の好きなアーティストがアップロードした写真を見てくれるかもしれない、コメントをくれるかもしれないというインタラクティブな期待をうまく活用することで、画像の集積場になり、さらにそれらのトラフィックを換金する仕組みづくりに取り組もうとしている。僕がRevolverをリリースしているのも、同じ理由からだ。

さて、時代はGAGAだなと思っていたら、最近は新たにGAFAというキーワードが話題になりつつある(笑)。“Google”“Apple”“Facebook”“Amazon”の略であり、時代を先取りし、市場をリードするネット業界の最大手4社の頭文字をとった総称であるらしい。彼ら4社の企業価値は、ちょっとした国家予算なみの75兆円という。集めたユーザーの個人情報は各国の情報機関がよだれを垂らさんばかりの生データばかりだ。さらに、彼らはタブレット・スマートフォン・情報家電・ネットコマースなどさまざまな領域で互いに浸食しあっており、あまりの巨体だけに従来の市場をはみ出して、4強同士が血で血を洗う戦いを展開しつつある。

我々はLady GAGAにならった画像共有や、メガSNSに依存しすぎないオウンドメディア戦略を学習するとともに、GAFAが巻き起こす大戦争の余波を避けるのか、大波を好機として乗っていくのか、真剣に考えねばならないだろう。Lady GAGAに学び、GAFAに備える(Ready)。それが2013年に向けての今年末の大きなトレンドといえるだろう。

Via Mdn Interactive