9割の人のストレスを吹き飛ばす猫のかわいらしさ
「猫かわいがり」という言葉に代表される通り、猫はペットの中でも特に飼い主の寵愛を受けるとのイメージが強い。愛情の程を数字で量るのは難しいが、実際問題として、どれほどまでに飼い主達は猫にほれ込んでいるのだろうか。その一つの指針となる数字が、先日ペットラインから発表された「愛猫の健康と飼い主の愛情に関する調査」で提示された。
これは猫を飼育している20歳以上を対象にした調査によるものだが、それによれば4つの「猫への愛着心」をうかがい知れる指針において次のような結果が出た。
猫への賛美が自分自身への評価のように思える人は8割強。我が子が褒められると自分自身が褒められたようで嬉しくなる人は多いが、それに近い感覚なのだろう。そして愛猫の姿を見ると、日常生活で抱えるストレスが吹き飛んでしまう人は9割近くに達する。5割近くは「とても当てはまる」で、飼い猫が飼い主をいやしてくれる対象であることがよく表れている。
さらに飼い猫への愛着が進み、仕事や遊び、そしてパートナー(配偶者や恋人)よりも猫との時間を優先するとの回答もほぼ半数に達している。仕事や遊びより、パートナーとの時間の方が、より強く猫との時間との「戦い」で劣勢に追いやられている。色々と思い当たる節のある、「私と猫、どちらが大事なの!?」というセリフすら聞き覚えのある人もいるかもしれない。
猫のいやし効果は男性よりも女性、特に就業者において強く感じられるようだ。
男女間では10%ポイント以上、有職・無職間では5%ポイント強の差が出ている。女性は男性と比べて愛猫の病気面での心配をする度合いが強く、深い想いを抱いていることが確認されており、この結果も納得がいく。また仕事で疲れ果てて重い足取りを歩み、ようやく自宅に戻った際に、愛猫が出迎えてくれる状況は、特に一人暮らしならば疲れを吹き飛ばすのも当然で、いやしを強く感じるのだろう。
これは玄関を開けて帰宅したとたんにお出迎えの例。このようなお出迎えを受けたら、猫好きならいやされないはずもない。
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