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ゴルフ界の王者ウッズが7か月ぶりに右足の近況報告。「もう痛みは完全に消えた」。戦線復帰は近い!?

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

 ゴルフ界の永遠の王者、タイガー・ウッズが7カ月ぶりに、自身の右足の状態について語り、2021年2月の交通事故で負傷した部分は「もう痛みは消えた。だが、別の問題もある」と明かした。

 ウッズは米ルイジアナ州で開催されたノタ・ビゲイ・ジュニアゴルフ・ナショナル・チャンピオンシップ(11月4~6日)に出場した長男チャーリーくんのキャディを務め、ゴルフバッグを担いで4日間を歩き通した。

 その際、右足をひきずることなく軽快なリズムで歩く様子が動画で拡散され、「タイガーがノーマル・ウォークをしている」と米ゴルフファンの間に喜びの声が広がっていた。

 そうした声を受け、ウッズはAP通信の記者に右足の近況を明かし、「右足首はもう大丈夫だ。もう問題は何もない。痛みも完全に消えた。ただし、その代わりに別のエリアに問題が出ている」「1つが治れば、別の問題へと続くものだ」と語った。

 「別の問題」があるとはいえ、ウッズの歩き方が大幅に改善されていることは一目瞭然である。

 ウッズは今年4月のマスターズで日曜日に持ち越された第3ラウンドの残りを終了できずに途中棄権して以来、試合からは遠ざかってきたが、ローリー・マキロイとともに発案し、PGAツアーのサポートを得て2024年1月からキックオフする新リーグTGLには、プレーヤーとして参戦する意思を表明している。

 TGLはテクノロジーを駆使してショートゲームをチームで競い合う新たなゴルフリーグで、4人1組の6チーム、合計24名が1シーズンに15試合を戦うことが決まっている。

 ウッズは「ジュピター・リンクスGC」なるチームを率いて、自身もプレーヤーとして参戦予定ゆえ、来年1月にウッズがクラブを振る姿を見ることは、おそらくできる。

 だが、右足の状態と歩行が大幅に改善されたことを明かしたことで、ウッズの戦線復帰は「今年中では?」という期待も広がっている。

 11月末からバハマで開催されるヒーロー・ワールド・チャレンジ、あるいは12月半ばに開催される親子大会のPNCチャンピオンシップで、ウッズのゴルフが披露される可能性が高まりつつある。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、ラジオ福島、熊本放送でネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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