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石川遼らが挑むPGAツアーの大会、「タイガー・ウッズのコース」に突然ウッズ登場で会場は騒然!?

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

 ゴルフ界の「王者」タイガー・ウッズが石川遼や平田憲聖が出場する今週のPGAツアーの大会会場に登場。挑戦者たちを驚かせ、そしてエールを送っている。

 ワールドワイド・テクノロジーズ(11月2日~5日)は、PGAツアーのフェデックスカップ・フォールに位置付けられる大会。戦いの舞台はメキシコのエル・カルドナル・アット・ディアマンテだ。

 このコースは、タイガー・ウッズが初めてデザインした全長7452ヤード、パー72。ほぼ9年前、オープニング・セレモニーでウッズ自身が第1打を打ち放った思い出の場所でもある。

 昨年まで今大会はメキシコのエル・カマレオンで開催されていた。エル・カマレオンは16年間、PGAツアーの舞台となり続けたコースだったが、今年からリブゴルフの舞台となる契約を結んだため、PGAツアーはエル・カマレオンとの長年の縁を解消。

 そして、新たな舞台に抜擢されたのが、ウッズ設計のエル・カルドナル・アット・ディアマンテだった。

 この大会には、日本で開催されたZOZOチャンピオンシップでトップ10入りを果たした石川と平田が臨んでいる。ここで優勝すれば、向こう2年間のPGAツアーのシード権を手にすることができ、再びトップ10に食い込めば、PGAツアーの次戦へ、さらに次戦へと進み、さらなるチャンスに挑むことができる。

 かつてPGAツアーのメンバーとしてフル参戦していた石川は、この5年超は日本ツアーを主戦場にしているが、PGAツアーへのカムバックの意思は今も「常にある」「遅すぎることはない」と言い切り、今大会にやってきた。

 平田は、タイガー・ウッズを「幼いころから憧れていた」と話し、PGAツアーという「世界の舞台でプレーしてみたい」と熱い想いを語っていた。

 そんな日本の2人はもちろんのこと、来季のフルシードがもらえるフェデックスカップ・ランキング125位以内、あるいは準シード(コンディショナル)となる150位以内を目指す132名の選手たちが、すでに「タイガー・ウッズのコース」で練習ラウンドを行なっている。

 米ゴルフウィーク誌によると、そこに颯爽と現れたウッズは乗用カートの助手席に乗り、コース内を巡回。ウッズの来場は「予告なし」の出来事だったため、選手たちはみな驚き、中には生まれて初めてウッズを見て「ドキドキしてきた」「緊張する」と話す選手もいるという。

 ウッズの登場は、夢を追いかける選手たちへの何よりのエールだ。「ウッズのコース」で、PGAツアーへの道を邁進してほしい。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、ラジオ福島、熊本放送でネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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