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T・ウッズとR・マキロイが2年がかりで考案。「先進技術を駆使した斬新なイベント」が2024年開始!?

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 タイガー・ウッズとローリー・マキロイの発案による斬新なイベントがシリーズ化され、2024年から開始される見込みであることが、米ゴルフウィーク誌によって報じられた。

 PGAツアーのプレーオフ第2戦、BMW選手権の開幕前、大会会場となった米デラウェア州のウィルミントンCCへ、ウッズがプライベートジェットを飛ばして駆け付け、20名前後の選手たちを集めた緊急会議に臨んだことは、すでに周知の事実。

 議題は「リブゴルフ対策」とされていたが、その具体的な内容に関しては、出席した選手たちは固く口止めされている様子だ。

 それでも漏れ出した情報は、どれも断片的で、米メディアが発信した情報も交錯している。

 米ファイアピット・コレクティブによると、プレーオフ終了後に7名の選手がリブゴルフへ移籍すると思われる中、「トッププレーヤーがここに残りたいと思うようなマネーフローづくりが必要だ」と、ウッズが強調したと伝えられた。

 そして、トップ60名だけが出場できる少数精鋭の予選落ちのない大会が新規に18大会創設され、いずれもリブゴルフに匹敵する2000万ドル級の賞金が用意されること、PGAツアーが非営利団体から企業体への転換を検討していることなどが確認されたと報じられた。

 一方で、米ゴルフウィーク誌は、ウッズとマキロイが「先進技術を駆使した斬新なイベントを創設し、2024年から開始する」というアイディアを緊急会議で発表し、出席した選手たちの大半から賛同を得たと報じた。

 ゴルフコースではなく、「スタジアムのような場所」で行なわれるワンデー(1日)・イベントを年間を通してシリーズ化して開催。PGAツアーの年間スケジュールとバッティングしないよう調整しながら日程を組み、おそらくは1月から3月にまず数回、フィナーレはその後に開催することが提案されたという。

 このアイディアは、ウッズとマキロイが2年がかりで温めてきたものだそうだ。2人は今年7月にアイルランドで開催されたJPマクマナス・プロアマの際に少人数の選手たちを集めて極秘ミーティングを開き、このアイディアを披露。

 そこで好感触が得られたことから、次なる段階としてBMW選手権開幕前に緊急会議を開き、今度は20数名の選手たちに打診して感想を求め、大半から賛同を得たそうだ。

 すでにPGAツアーのジェイ・モナハン会長にも提案済みで、モナハン会長からも賛同され、プレーオフ最終戦のツアー選手権の開幕前の会見で、モナハン会長の口から何かしらが言及、あるいは発表される予定だとのこと。

 果たして「先進技術を駆使した斬新なイベント」とは、いかなるイベントなのか。それがリブゴルフ対策として効果的なものとなりえるのかどうか。

 大きな注目が集まっている。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、ラジオ福島、熊本放送でネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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