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タイガー・ウッズ、5度目の腰の手術。早期回復を祈るしかない

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

タイガー・ウッズが5度目の腰の手術を受けたことを自身のツイッターで発表した。ウッズは12月に行われたPNCチャンピオンシップに長男チャーリーくんと出場した際、腰に痛みを感じたという。

手術を行なったドクターらによれば、手術はうまくいき、「完全なる回復をするだろう」とのこと。ウッズは少なくとも今後2試合は欠場することとなり、ウッズの新年のキックオフ戦になると見られていた1月28日から31日のファーマーズ・インシュアランス・オープンとウッズ財団が大会をサポートする2月18日から21日のジェネシス招待は出場しない。しかし、ウッズは大会ホストとして会場には赴く予定だそうだ。

昨年12月30日に45歳になったウッズは、これまで4度の膝の手術と4度の腰の手術を受け、そのたびに戦線離脱とリハビリ生活を繰り返してきた。

最初の腰の手術を受けたのは2014年。2度目と3度目は2015年だった。そして2017年の4度目は、フュージョン手術と呼ばれ、過去3度より大掛かりなものだった。そのため術後の痛みは激しく、回復途上では薬の影響下で車を運転し、DUIで逮捕された出来事もあった。

しかし、2018年に戦線復帰し、シーズン最終戦のツアー選手権で奇跡の復活優勝を果たした。そして翌2019年4月、マスターズを制して、メジャー15勝目を挙げ、10月には日本で開催されたZOZOチャンピオンシップで勝利して通算82勝目を挙げ、サム・スニードの記録についに並んだ。

コロナ禍の影響を受けた昨年は優勝はなく、目立った活躍はなかった。試合会場では、時折り、腰の痛みや不調に言及してはいたが、チャーリーくんと父子で臨んだPNCチャンピオンシップでは元気そうな姿を見せていただけに、今年は新年早々からの参戦と活躍が期待されていた。

だが、手術は成功し、フルリカバリーが望めるという医師団の言葉を信じ、ウッズの回復と早期の復帰を待つしかない。

「トレーニングを開始できることを楽しみにしている。戦線復帰することに全力を尽くしたい」

ウッズの言葉を信じ、祈るしかない。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、ラジオ福島、熊本放送でネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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