米ツアーのモナハン会長、苦悩する中、沈黙を破って声明。「私たちはファミリーだ」
米ツアーのジェイ・モナハン会長は、黒人男性死亡事件と米内外に広がっている人種差別に対する抗議活動に対し、長い沈黙をようやく破って、ようやく声明を出した。
「自分の役割は何なのか。何を言い、何をするべきか。ずっと悩み続けているが、諦めたりはしない」
モナハン会長は、白人として人種差別という根深い問題に対してどう向き合い、対応するべきかに苦悩していることを明かし、「耳を傾け、理解しようとするしかない」と綴っている。
だが、声明の最後では、こう呼びかけている。
「今回の事件のみならず、この21世紀に今なお存在する人種差別について、数分間、よく考える時間を、どうか、みなさんに取ってほしい。これは、みんなの問題なのだから」
ツアー再開やツアーの拡大のため、常に積極姿勢を貫いてきたモナハン会長だが、今回は会長としてもツアーとしても、なかなか意思表示をせず、米メディアや一部からは批判的な声が上がっていた。
「米ツアーはこの問題にはスロー」
「米ツアーはこの問題にはサイレント」
「タイガー・ウッズやハロルド・バーナーのツイートをリツイートしただけで、何もしていない」
この声明で、モナハン会長は、意思表示をしなかったのではなく、苦悩していて意思表示出来なかったことが端々から伝わってきた。しかし、ようやく口を開く決心をした。
「私たちはファミリーだ。誰かが傷ついたら、みんなが心を痛める」
そんな声明の締め括りが心に強く響いた。