新型コロナウイルスが世界のゴルフ界へ影響、次なる「アジア」は東京五輪の日本
世界のゴルフ界にも新型コロナウイルスの影響が次々に出始めている。
米女子ツアーのLPGAは3月に中国、タイ、シンガポールで開催予定だった合計3試合の中止をすでに発表。
2月12日からタイで開催が予定されていたアジア・パシフィック女子アマチュア選手権も延期となった。
PGAツアー・チャイナは中国国内で開催するはずだった2箇所の予選会の延期を決め、その結果、シーズンそのものの開幕を遅らせざるを得ない状況を迎えている。
そして昨日、今度は欧州ツアーがアジアで開催予定だった2試合の延期を決めた。メイバンク選手権(4月16日~19日、マレーシア)とボルボ・チャイナ・オープン(4月23日~26日、中国)は、すでに欧州ツアーのHPのスケジュール欄から外されている。
欧州ツアーの大会開催地は、この10数年超、ワールドワイドに拡大しているが、この2試合以降、アジアでの開催予定は従来のスケジュールでは10月末の世界選手権シリーズ、HSBCチャンピオンズまでは無い。
米ツアーもアジアで開催予定の大会は当面はなく、来季スケジュールが従来通りであれば、10月の韓国(CJカップ・アット・ナインプリッジズ)、日本(ZOZOチャンピオンシップ)、中国(HSBCチャンピオンズ)でようやくアジアへ移る。米LPGAも次なるアジア開催は10月の中国(ビュイックLPGA上海)だ。
つまり、欧州ツアー、米ツアー(男女)を含め、世界のゴルフ界とそのトッププレーヤーたちの多くが次に意識することになる「アジア」は、東京五輪の開催国、日本ということになる。
ゴルフは2016年のリオ大会で112年ぶりに五輪競技に復帰した。だが、当時は現地でジカ熱が流行しており、選手たちの出場辞退が相次いだ4年前の出来事は記憶に新しい。
今度こそ、東京大会で素晴らしいゴルフが見られるよう、いや、東京五輪が滞りなく開催されるよう、祈るばかりだ。