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オーガスタの一角で話題になった「JAPAN」と「松山英樹」

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
タイガー・ウッズの話題で持ち切りの傍らで「日本」も話題になった(写真:ロイター/アフロ)

 マスターズ2日目が終わり、アダム・スコット、ブルックス・ケプカ、ジェイソン・デイなどメジャーチャンピオンばかり5名が首位に並んだ。その1打差にはタイガー・ウッズやダスティン・ジョンソンらが付け、大いなる盛り上がりを見せたオーガスタの一角で、「JAPAN」が話題になっていた。

 今年の秋に“タイガー・ウッズのTVマッチ”を日本で開催する計画があることは、日本では、すでに一部で報じられていたが、今週のマスターズウィークにウッズのエージェントであるマーク・スタインバーグ氏が米ESPNの記者に語った内容が、米メディアによって次々に報じられた。

 これは、昨秋にラスベガスで開催されたウッズ対フィル・ミケルソンの一騎打ち、勝ったほうが10億円を手に入れた「ザ・マッチ」のような“ユニークな世紀のマッチ”を、今後、アジアで継続的に開催していこうというもので、計画しているのは今年からウッズと専属契約を結んでいる米ディスカバリーのゴルフ専門映像プラットフォーム「ゴルフTV」。

 当初から「アジア諸国」の手始めは、おそらくは日本になるだろうと噂されていたが、今週、スタインバーグ氏は「初回は日本が理想的」と語ったという。

 マッチの具体的な形式などは、まだ検討段階だが、「タイガーと特定の誰かが対戦するか、あるいは数人のグループが対戦するワンデー(1日)イベント」となるそうで、すでに松山英樹の名前が挙がっていることも報じられている。

 気になる開催時期は「日本で初開催される米ツアーの新大会の前後にしたい」とスタインバーグ氏が話したそうで、今年10月に千葉県での開催が予定されている米ツアー新設大会、ZOZOチャンピオンシップの前後に、ウッズと「誰か」が対戦するTVマッチも行なわれる可能性が高まったことになる。

 日本でウッズのプレーを続けざまに間近に味わえるチャンスが増えることは、ファンにとって朗報である。これを機会に、日本でゴルフに興味を抱く人々がもっと増えてくれたら、日本全体にとっても朗報になる。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、ラジオ福島、熊本放送でネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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