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ドナルド・トランプ大統領がタイガー・ウッズ、ダスティン・ジョンソンと突然「クイック・ゴルフ」

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
安倍首相も招かれたトランプ・ナショナルGC。この日はウッズ、DJとラウンド!(写真:ロイター/アフロ)

「ドナルド・トランプ大統領がタイガー・ウッズ、ダスティン・ジョンソンとゴルフ!」――そんなビッグニュースが飛び込んだのは、サンクスギビングの祝日明けの11月24日の朝(米国時間)。ちょうど大勢の人々が“ブラックフライデー”のショッピングに出かけようとしていたころだった。

 米国内の主要メディアのウエブサイトもSNSも、このビッグニュースで大賑わいだ。

 トランプ大統領はサンクスギビングを家族で祝った後、24日は大統領としての執務を再開する予定だが、「その前にゴルフ」ということで、そのお相手に選ばれたのが、ウッズとDJだった。

 フロリダ州ジュピターにあるトランプ・ナショナルGCでトランプ大統領、ウッズ、DJの3人が互いに挨拶している姿が、まずSNS上に登場。同GC関係者がインスタグラムにアップしたと思われる。

 続いて、トランプ大統領自身がツイッター上で「タイガー・ウッズ、ダスティン・ジョンソンと(急いで)ゴルフをする」と発信。その後にすぐに職務に戻ることも付け加えられていた。

 トランプ大統領とウッズがともに回るのは、大統領就任後は今回が初めてだ。2人は以前からゴルフを通じて親交があり、ドバイのトランプ・ワールド・ゴルフクラブの設計監修を行なったのはウッズだ。

 おまけにウッズはフロリダ州ジュピターの住人である。一声かけて突然のクイックゴルフというのは、“彼ら”にしてみれば、我々一般庶民が「近所のゴルフ仲間と、ちょっとラウンドしてくる」というのと同じなのかもしれないが、社会的に見れば、米国大統領とタイガー・ウッズ、そして世界ナンバー1のDJが突然一緒にゴルフをするという事実は、やっぱりビッグニュースだ。

 ウッズは今年2月に欧州ツアーのドバイ・デザート・クラシックを途中棄権し、4月に腰の手術を受けて以来、リハビリ生活を送り、戦線からは離れてきたが、来週のヒーロー・ワールド・チャレンジでほぼ10カ月ぶりに試合に復帰する予定になっている。

 トランプ大統領とのラウンドが、ウッズにとって試合復帰の前哨戦、いや前祝いになってくれるといい。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、ラジオ福島、熊本放送でネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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