大城美友、自らの経験を歌で表現する沖縄出身の実力派ロックアーティスト

大城美友 photo by CROWN VenuS

わたしの歌声がキミに寄り添えたなら、これ以上嬉しいことはないよね

沖縄発のシンガー、大城美友(おおしろみゆ)がシーンをザワザワさせている。テレビ東京『カラオケバトル』や、日本テレビ『今夜くらべてみました』への出演で強烈なキャラクターによるインパクトを残したことも話題だ。

そもそも彼女は、2014年に開催された世界的オーディション番組『X FACTOR OKINAWA JAPAN』でTOP6まで登りつめた逸材である。

その稀有でパワフルな歌声は、心を動かすポジティブなエネルギーとなり、熱いメッセージをもつ言葉がメロディーとともにハートに突き刺さる。人生経験の深さを感じさせる、豪速球の友情ソングや応援ソング、失恋ソングなど、メインストリームへ“王道とは?”と問いただす、自らの経験を歌で表現する令和時代の実力派ロック・アーティストなのだ。

昨年リリースしたデビュー・ミニアルバムのタイトルは、彼女の名刺代わりとなる『MI-POSITION』。そして、今夏8月21日に待望の1stアルバム『MI-JUNGLE』をリリースする。タイトルの通り、木々や草など鬱蒼としたジャングルを颯爽とかき分けて突き進むターザンのように勇ましい雄叫びが聴こえてくるかのようだ。そう、美友にはモノを斜めに見るような歪みが一切ない。一旦走り出したら止まらない。超絶ポップ&ポジティヴィティに溢れた存在感を解き放つ。

「常に日々、わたしは頭の中はごちゃごちゃしていて。いまだに自分のことがわからないんだよね。作る曲も一定じゃないから。毎回方向性が違う。毎日毎日違う自分がいるんだよ。そういうのを含めると、私“ジャングル”だって思って。響きもいいでしょ? 大城っぽいよね? からまってんじゃん!って(笑)。でも、ちゃんと根はあるんだよ。あと、ジャングルの中にはターザンもいるはずで。だから、ジャケットでは大城はターザンを意識した(笑)。このアルバムで、世界中のみんなと大城ワールドを作りたいと思う。」

本作を語る上で欠かせないのが、リード曲「不器用なエンジェル」だ。美友は、兼ねてからプリンセスプリンセスのロックサウンドを敬愛していたが、今回、岸谷香によるプロデュース曲の提供となった。デモから制作過程を共にしたという、まさに、プリプリ魂が注入されたエモーショナルなナンバーの誕生だ。

「わたしの猛アプローチが届きましたね。香さんがギターも弾いてくれているんだよ。大城のレコーディングの時もいてくれて。勉強させていただきました。出会ってからすぐ、ご飯に連れてってもらったんです。すごいロックな方なんですよ。お手本にしたい。あらめて大城はロックが好きなんだって実感させられました。香さんの歌詞も大好きで。なんか“ズタボロなんです。。”とかさ、いいよね。声がいいって褒めてくださって。本当に嬉しかった。もっともっと頑張っていこうって思ったから。」

さらに注目は、時代を切り開いたガールポップ・シーンのオリジネーター、平成元年に生まれた大名曲、永井真理子「ミラクル・ガール」をカバーしていることだ。ストレートなアレンジによって、直球にガールポップを表現していく。時代もめぐり、まったく古びない最高の選曲だと思う。

「大城っぽい選曲でしょ? リアルタイムで聞いていた人にも楽しんで欲しいし。はじめて聴く人にも楽しんでもらえるんじゃないかなって。いいものは継承していきたいんだよね。わたしは世代ではなかったんだけどお母さんが好きで歌ってたんだ。元のサウンドも好きで、令和に響かせたいなって思ったんだよ。」

誰もが心に感じたことのある“悔しさ”という感情をひっくり返す痛快ロックチューン「空に咲かせてやる」も名曲だ。見返したくなる気持ち、反骨精神を感じさせてくれる“空に咲かせてやる”という言葉の表現がとてもいい。

「ちょっと、声を低くめに歌っているかも。こういった歌い方への憧れがあるんだよね。当時、悔しさを強く感じていて、トラックにあてて何気なく歌っていたら“空に咲かせてやる”ってフレーズが生まれて。最初は恋愛の曲だったんだけど、ちょっと自由度高く受け止められるように工夫しているかな。」

美友が生み出す作品は、恋愛体験から生まれていく。最近の恋愛事情はどうなのだろう?

「恋愛事情はさ、悪いよね(笑)。表向きはさ、“やる気、元気、太陽、ポジティブ!”をテーマにブレずにやってるんだけど、恋愛となると闇が見えてくるんだよ。それもそれで自分の味なんだろうけどね。元気なだけだとうざったいじゃん(苦笑)。恋愛で傷ついてるんだよ。だから、ハッピーな恋愛ソングは書けないんだよね。ハッピーな恋愛をしたことがないんだ。基本、クセが強くて年上が好きなんだよね。だけど、出会った最初はよいんだけど、だんだん向こうが変身しちゃうんだよね。そこが見抜けないんだよ。せつないよね。」

そんな恋愛体験から生まれた胸熱なロックチューン「ラムネ」が素晴らしい。シリアスな歌い回しが醸し出すドラマティックな空気感。描かれた歌詞の物語性にも心を奪われた。美友の新境地を感じさせてくれるナンバーだ。

「わたしの曲は100%実体験なんだけど、この曲もそうで。タイトルを決めてから歌詞が広がっていったよね。“操り人形の私”とか“思い出は いつも 部屋の中だけ”とか。それをこんなミドルなロックなサウンドに乗せられてよかったね。“狂った 目を覚ませ”ってあるんだけど、いつもダメなんです(苦笑)。ほんと、見る目がなくて。でもね、だからいい曲ができてよかったかな。」

ライブでも重要な、大城アンセムと言える代表曲「オレンジバタフライ」をアルバムにも収録。まさに、美友の活動とともに成長している曲だ。

「どんどん一緒に成長しているよね。ライブの最後、やっぱり『オレンジバタフライ』をやると締まるんだよ。盛り上がる。この曲が持っていくんだよ。デビュー曲でもあるし、この曲とともに羽ばたいていきたいと思っていたんだけど、なんか相棒のような存在になったかな。いなくてはならない存在。」

令和時代の幕開けにふさわしい、沖縄出身の新しい才能。超絶ポップ&ポジティヴィティに溢れた実力派シンガー、大城美友に注目すべきだ。1stアルバム『MI-JUNGLE』の完成。人間力の高さを感じる表現者、美友の大冒険。ここから時代が動きはじめていくことだろう。

「今回、自信作なんですよ。みんなにとことん、わたしを感じて欲しいです。曲でね、人に寄り添うことってさ、とっても難しいことだと思うよ。でも、広い世界でもさ、人の手が加わってなかったらジャングルじゃん? そんなジャングルでさ、偶然わたしの曲とキミが出会って、わたしの歌声がキミに寄り添えたなら、これ以上嬉しいことはないよね。」

大城美友『MI-JUNGLE』 photo by CROWN VenuS
大城美友『MI-JUNGLE』 photo by CROWN VenuS

大城美友 公式サイト

https://miyu-oshiro.com