スキャンダルの心配は無用! 究極の最新ARダンスボーカル・グループ、ARPとは?

話題の4人組ダンスボーカル・グループARP:写真 エイベックス

テクノロジーの進化によって近未来のライブ・エンタテインメントはどんな進化をむかえるのか?

8月18日・19日、ベルサール高田馬場にて開催された、“会えるARイケメン”として話題の4人組ダンスボーカル・グループARPによるライブ公演『KICK A’LIVE』を体験した。ARとは、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示する“拡張現実”のこと。いわゆるステージ上の透明の紗幕に映像を投射するインタラクティブな特色を持つ、参加型次世代リアルタイム3D CGショーだ。

ARPは、2016年4月に開催したライブ『βLIVE』以降、すでに25公演を成功させ、大勢の女性たちを虜にしている。ファンクラブも存在する人気っぷりだ。今回、中国市場へ向けて圧倒的人気を誇る動画サービス『bilibili』でも生配信され、日本が誇る最新テクノロジーが世界へ向かって披露されたことも話題となった。

ライブの風景:写真 エイベックス
ライブの風景:写真 エイベックス

AR技術を取り入れたエンタテインメントと言えば昨今、キズナアイなどバーチャルYouTuber(VTuber:ブイチューバー)人気が盛り上がっている。しかし、ARPが誇る最新のAR技術はVTuber界隈とはクオリティーが段違いのものだった。

当日開催された、関係者向けコンベンションでは、レーベルであるエイベックス・エンタテインメントと事務所(開発、運営会社)であるユークスによる共同プロジェクトが続々と発表。ユークスのARPの内田総合プロデューサー、エイベックス・エンタテインメント株式会社の猪野執行役員がARPにまつわる全貌を解説した。

関係者コンベンションの模様:写真 エイベックス
関係者コンベンションの模様:写真 エイベックス

ライブの舞台裏では、3D CGグラフィックを動かす最新のAR Live Systemによって、歌や声を担当するキャストやダンスや演技を担当するキャスト、さらに表情を担当するキャストなどを最先端技術でキャプチャーすることで、言わば“人形浄瑠璃の現代版”ともいうべきデジタルを駆使した共同作業でプロフェッショナルなパフォーマーを創造しているという。今後、ネット回線が5Gなど高速に進化することで、舞台裏の構造も、日本や海外で役割を分けて同時展開するなど表現の幅も広がっていくことだろう。

注目すべきは、圧倒的存在感を生み出す、ハイクオリティーなARライブを実現する為に開発されたAR Live System、ALiS ZEROの存在だ。システム開発は、世界NO.1プロレスゲーム『WWE』ビデオゲームを開発するユークスによるもので、ゲームで培った高度な3D CG技術によって、圧倒的存在感のあるグラフィックを自在に動かしていく。

最新AR Live System、ALiS ZEROによる表現での注目ポイント

●正面のみならず観客が映り込む舞台横や後方から表現するカメラワーク。

●観客と目線を合わせられるほどに繊細でインタラクティヴなMCのやりとり。

●現実世界と連動する照明や影の演出、パフォーマーの足音のコントロール。

●4人のパフォーマーが左右入れ替わるなどのフォーメーションのチェンジ。

●指先までキャプチャーして自在にシンクロ・ダンスを表現するリアリティー。

もちろん、動画や音声などが遅延することは一切なかった。ステージ上には、まるで“目の前に”実在するかのようにキャラクターが存在していたのだ。それほどまでに臨場感あるパフォーマンスやトークを体感させてくれた。

当日入手したパンフレットによれば、4人のメンバーのプロフィールは詳細に設定されており、メンバー同士のクロストーク・インタビューも書かれていた。言わばファンの理想を追求したキャラクターを創出できるのだ。昨今、アイドルやアーティスト、俳優にありがちな“スキャンダル問題”もARキャラクターであればリスクにならないことにも注目したい。ファンだって安心だ。ちなみに、当日の関係者コンベンションではリアルにメンバーが緊張している様が伝わってきたり、質疑応答で困惑していた様などが表現されていたのも面白かった。これは現実なのだ。

そもそも、ARPとはメンバー4人がアーティスト養成校ISM(International School of Music)横浜校の生徒であるという設定のもと、リアルにレーベルであるエイベックスとアーティスト契約を結んでいることにも驚かされた。ミニアルバムも3枚リリースされているのだ。

ARP メンバー・プロフィール

ARPのメンバー
ARPのメンバー

SHINJI(A型 / 176cm / 60kg:好きなアーティスト DIRTY LOOPS、PHARRELL WILLIAMS)

DAIYA(O型 / 187cm / 71kg:好きなアーティスト レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)

RAGE(AB型 / 非公開 /非公開:好きなアーティスト レイジ(REBEL CROSS))

LEON(B型 / 176cm / 60kg:好きなアーティスト ブルーノマーズ、MJ)

会場ではグッズも販売されるなど、通常の“生身の人間による”コンサートとなんら変わりないことも興味深かった。

そんなARPは、8月18日にiTunes、Apple Music、LINE MUSIC、Spotifyなどで新曲「Paradise」を配信リリース。テレビ朝日系全国放送『Break Out』9月度 マンスリー・アーティストにも選出されている。

https://avex.lnk.to/ARP

さらに、当日は重大発表が続き12月にはアルバムをリリース。次回ライブ『KICK A‘LIVE2』が、2019年1月5日・6日に、地元、横浜文化体育館で開催されるとも発表された。そして、注目はARPアニメ化決定というビックニュースだ。

アニメ化決定:写真 エイベックス
アニメ化決定:写真 エイベックス

コンベンションでは、アニメ化に対してARPメンバーがボイスキャスト(声優)を誰が行うかなどARキャラクターであることを逆手にとった冗談を話すなど、ユーモアセンスのある設定の自由度の高さを感じさせた。今年、大ヒット中のインディーズ映画『カメラを止めるな!』にも通じる、多面構造のユニークさに着目した視点の面白さだ。もちろん、ボイスキャストはメンバー自身だ。いわゆる、キャラクター設定から派生するストーリーがアニメ作品では描かれていくのだろう。そんなキャラクターそのものにライブで現実に会えるのがARPの凄さだと思う。オーディエンスはメンバーと会話だってできるのだ。記者からの質疑応答にもメンバー自身が答え、今後の野望などを自分の言葉で語っていたことも興味深かった。

ライブ後半では、メンバーRAGEによる詞曲の「Start of the start」でオーディエンスが盛り上がるなど、現実と非現実が重なり合う、まさに次世代を予感させるARなライブ・エンタテインメントを体感できた。

ARPの活動への注目はもちろん、今後気になるのが世界的にみても圧倒的技術の優位性を誇るAR Live System =ALiS ZEROを活用した、この世にいない伝説的アーティストを復活させるなどのプロジェクトの展開だ。ありえない話ではないだろう。さらに、人気VTuberやアニメキャラクターによるクオリティー高いライブ表現など、様々なプロジェクトの可能性にワクワクした。まずは、第一歩を踏み出したARPの活躍を見守りたい。

ARP公式サイト

https://arp-fc.yukes.co.jp