マイケル・ロジャースは、カーテンコールに応える舞台俳優のように、プログラムを終えたフィギュアスケート選手のように、ポーズをとった。

5月のツアー・オブ・カリフォルニアでは、テイラー・フィニーがやっぱり、同じようなジェスチャーを見せていた。この紳士的ご挨拶、プロトン内で流行っているのだろうか?

ちなみに今大会第16ステージまでのウィニングジェスチャーを見ると;

第1ステージ 集団スプリント→両手を天に解放

第2ステージ 独走→大きな両手ガッツポーズ

第3ステージ 集団スプリント→胸を叩いて両腕力こぶ

第4ステージ 集団スプリント→胸を叩いて両腕力こぶ

第5ステージ 独走→大きな両手ガッツポーズからの両腕交差

第6ステージ 集団スプリント→左手ガッツポーツ

第7ステージ 集団スプリント→なし

第8ステージ 独走→大きな両手バンザイ

第9ステージ 独走→両腕力こぶ

第10ステージ 独走→右親指をおしゃぶり

第11ステージ ぎりぎり逃げ切り→両手を天に解放

第12ステージ 集団スプリント→両腕力こぶ

第13ステージ 独走→大きな両手バンザイ

第14ステージ 独走→右拳で小さく何度もガッツポーズ

第15ステージ 集団スプリント→前方へ突き出すガッツポーズ

第16ステージ 独走→両手を天に解放してからのご挨拶

こういう風に見返してみると、今年のジェスチャーは極めて平凡だ。というか、これが長いレースから解放され、待望の勝利をもぎ取った瞬間の、感情の自然な発露なんだと思う。

すると、2012年大会にペテル・サガンがチキンウィング→ハルクと日替わりで見せてくれた創作ジェスチャーシリーズや、アルベルト・コンタドールの「十八番」ピストルドキューンといったものは、たくさん勝つ人の余裕のあらわれなのかも……(スプリンターを除く)。

ちなみに第10ステージのおしゃぶりは、ヴィンチェンツォ・ニバリが、2月に生まれた愛娘に捧げた愛らしいジェスチャーだった。

村祭りの雰囲気に、かしこまったご挨拶。photo:jeep.vidon
村祭りの雰囲気に、かしこまったご挨拶。photo:jeep.vidon