「試合数が多すぎ。明らかに過負荷」クラブW杯の廃止を求めたプレミア最高責任者、改めて批判
プレミアリーグの最高責任者であるリチャード・マスターズ氏は、夏に開催されるクラブ・ワールドカップに苦言を呈した。 FIFAクラブワールドカップ2025はいつ?組み合わせ・試合日程・放送予定 32クラブが参加し、6月15日から約1カ月間にわたってアメリカで開催される新生クラブW杯。しかし、試合数の大幅な増加や日程を巡って世界中で物議を醸しており、先日にはFIFPRO(国際プロサッカー選手会)がFIFA(国際サッカー連盟)を相手取って訴訟を起こすことを発表するなど、開幕が迫る中でも選手の負担増加を懸念する声が後を絶たない。 そうした中、マスターズ氏が『スカイスポーツ』のインタビューでクラブW杯について言及。プレミアリーグからはマンチェスター・シティとチェルシーが参加するが、「明らかにリーグに影響が出る」と語っている。 「マン・シティかチェルシーのどちらかが決勝(7月13日)まで進んだ場合、その4週間後にはプレミアリーグが開幕する。契約上、すべての選手は3週間の休暇を取らなければならない。どうやってそれができるんだ? 非常に難しいだろう。各リーグや選手会が大会の開催方式に関する意思決定プロセスに参加できていれば、より良い結果が得られると信じている。それを我々は求めているんだ」 さらにマスターズ氏は、「年間で選手が戦わなければいけない試合数が多すぎる。明らかに過負荷だ」と主張し、「状況は転換点にある」とも指摘した。 なお、マスターズ氏やラ・リーガのハビエル・テバス会長らは10月、クラブW杯の「廃止」をFIFAに求めている。しかし『The Athletic』がFIFAに問い合わせを行ったところ、「2025年~2030年までの男子フットボールの新たなカレンダーは、スポーツ界全体の関係者によって承認された」と強調したようだ。大会開幕まで残り半年間となったが、過密日程を巡る問題は今後も注目が集まりそうだ。