「島口ことわざかるた大会」 徳之島町立図書館 和やかに交流 島口文化を保存伝承
【徳之島】徳之島町立図書館主催の第2回「むーるしあしばで~新春・徳之島島口ことわざかるた大会」が6日、町生涯学習センターであった。小学生から高齢者まで約43人が同館オリジナルの「徳之島島口ことわざかるた」で島口文化に触れつつ、和やかな真剣勝負で交流した。 「島口ことわざかるた」は、同図書館友の会が方言伝承活動の一環で2021年度に製作した。前館長の岩下洋一さん(元町誌編纂=へんさん=専門員)が郷土資料を基に監修し、イラストは元同館職員が担当。先人の知識や知恵などの「テーキ話・俚諺(りげん)」など計69句(枚)を掘り起こして絵札と読み札にピックアップ。学校用と一般用CDも製作した。 里光和枝館長は開会あいさつで、消滅が危惧される島の宝・島口の継承をアピール。読み手には、岩下さんや幸野善治前副町長、福宏人教育長が協力。▽「他人(ちゅー)真似(まね)しか馬(まー)なるい」(意味・他人の真似をすると失敗することが多い)▽「生(なま)物知り(むんしり)や大傷(ううきじ)(大(おお)けが)ぬ元(むと)」(意味・生かじり(中途半端)で軽々しく事にあたると、取り返しのつかないことになる)―などに耳を澄ませながら、反射神経も競い合った。 個人戦トーナメント方式の総合で獲得枚数を競い合った結果、片桐由起さん(町内一般)が優勝、2位に首藤天佑君(神之嶺小2年)、3位には首藤楓朱君(同小6年)が入賞。それぞれ賞状と副賞の図書券が贈られた。