【福岡ボート・一般】上野俊樹 養成所のエリートが変身中
<5日・福岡ボート・3日目> ここからはい上がる。上野俊樹(24)=福岡・130期=はA級シードの企画戦である前半3Rで、渡辺浩司相手に逃げ切り勝ち。今節2勝目をマークしてリズムは最高潮だったが、後半10Rに落とし穴。「起こしでブルが入って…」と痛恨のS遅れで6着大敗を喫してしまい、レース後はがっくりとうなだれた。 【ボートレース】2025年度のグレードレース日程を発表/福岡周年は4月に開催 とはいえ足で力負けしたわけではない。機力に関しては十分に手応えを得ている。「伸びは普通だけど、出足や回り足はいい。エンジンは全く問題ない」。実戦足は良好で、地元の強豪が集い機力レベルがSG並に高くなる3大特選でも十分に戦えるレベルには到達している。 今期は(昨年11月~)現在勝率5.24と自己最高ペースで、初のA級昇格も視野に入る勢い。養成所時代に勝率7.20の高勝率をマークしたエリートが、大きく羽ばたこうとしている。「自分の弱点はスピードだったので、最近は練習でも転覆するまで握ってターンしています。まだまだだけど、だいぶ変わってきたとは思います」 能力的に今期のA級昇格はもちろん至上命令。そのためにもホームで大活躍して名前を売りたいところだ。「3大特選で活躍するのは夢だったし、優勝戦に乗ってみたい。ここまではいいペースなので、何としても予選を突破したい」。養成所のエリートは一つのきっかけで大化けする。その起爆剤を得るためにも、培った豪快なレースで先輩たちに挑戦状を叩きつける。(森 大輔)