これで花粉症とサヨナラできる!? 東大名誉教授が作った「長沢オリゴ」のその後
今をさかのぼること2020年、OCEANSは「花粉症に効く!」とウワサされていた“白い粉”を紹介した。 その粉の正体は、東京大学名誉教授の小柳津広志先生が、横須賀の小さなカフェで販売している「長沢オリゴ」という食品である。
長沢オリゴとは、大腸に潜む酪酸菌のエサとなるフラクトオリゴ糖のこと。この水溶性食物繊維を食べて大腸内の酪酸菌を増やせば、アレルギー症状をはじめ、あらゆる炎症反応を抑えることができるというのだ。 実際、小柳津先生が数千人の長沢オリゴの使用者に聞き取り調査を行った結果、驚くべき効果があることがわかったという。 あれから3年経った今、長沢オリゴは一体どうなっているのだろうか? OCEANS取材班は、先生が経営する「カフェ500」へ向かった。
長沢オリゴブームは今なお続いていた!
――お久しぶりです。その後も、長沢オリゴは売れているんですか? はい。おかげさまで、順調に売れ続けています。販売をスタートした2018年の販売数は約1万個でしたが、その後順調に売り上げは伸び続け、昨年は約50万個を突破。およそ5億円の売り上げを記録しました。 従来の工場だけだと生産が追い付かないため、カフェの近くに工場兼オフィスを新たに建設しました。 ――スゴイ人気ですね。相変わらず宣伝はしていないんですか? していません。ありがたいことに、愛飲者の方々が口コミで広めてくれているようです。また、リピート率も高い商品ですので、宣伝は特に必要ないんです。 最近は、海外からのオーダーも増えていますよ。ネットオークションで転売もされているようですが、ちゃんと在庫はありますので、こちらで買っていただければ幸いです。 ――商品のリニューアルもしていないようですね。 パッケージや量、価格も以前のままです。「大きいサイズが欲しい」という声も少なくないんですが、暑い時季など、開封後に時間が経つと、粉が固まってしまう可能性があるため、今のサイズがちょうどいいんです。 サブスクの要望もありますが、ユーザーが飲むのをやめたくなったときに手続きが面倒になりがちなので、やるつもりはありません。