拝啓、43歳の車好きへ。ロールス・ロイスの最新SUV「カリナン・シリーズII」に乗れたら、何したい?
19世紀、ヨーロッパの貴族たちはアフリカで狩猟や探検を楽しむ際、ルイ・ヴィトンのトランクに荷物を詰め込み、専用シェフを同行させ、豪華な家具や調度品を置いたテントを張ってキャンプをしていたらしい。 ▶︎すべての写真を見る 当時の移動手段は馬車だったようだが、この流れから生まれた車がロールス・ロイス初のSUV「カリナン」と言えるかもしれない。 そのカリナンが、今年5月にシリーズIIへと進化した。
平均43歳。“若返った”シリーズⅡ
その特徴は、ひと言でいえば「若返り」。 何しろカリナンが登場した2018年と比べて、ロールス・ロイスの顧客平均年齢は56歳から43歳へと下がったいうのだから。
エクステリアは、若い顧客層が暮らしていると思われる大都会の摩天楼に映えそうなデザインへと変更された。 薄くなったヘッドライトの端からデイタイムライトが垂直に下り、バンパー上端のラインは、同じく若い人々が余暇で楽しむ競技用ヨットをイメージさせるように、緩やかな曲線を描く。
もちろん中央にはパルテオングリルが引き続き鎮座するが、そこにもイルミネーションが備わり、夜間でもその存在感を強めている。
かつて、何台もの馬車でキャラバンを組み、未開の土地を行軍するさまは圧巻だったろうが、21世紀のアスファルトの上でも、光り輝く夜の都会でも、シリーズIIは威風堂々とクルーズできるだろう。
見た目も機能もモダンになった中身
インテリアも大きく変更されている。 インストゥルメントパネルは、これまでの伝統的なウッドパネルの仕立てとは異なり、ガラスの調度品のようなディスプレイが上部を覆い、一気にモダンな印象に。 見た目だけでなく、中身の先進性も進化している。例えば専用アプリを使ってカーナビの目的地を設定できたり、愛車の施解錠もできる。 後席にもスクリーンが装備されていて、Bluetoothヘッドホンをペアリングすることも可能だ。だから後席に座れば飛行機のファーストクラス同様、好きな映画を楽しみながら目的地へと到着することができるし、ヘッドフォンではなく、18チャンネル1400Wアンプを使うオリジナルのサウンドシステムで大好きなロックに浸ることもできる。