拝啓、43歳の車好きへ。ロールス・ロイスの最新SUV「カリナン・シリーズII」に乗れたら、何したい?
一方で、自然の中を思いのままに駆けめぐるという、カリナンの存在意義をさりげなく主張するため、ロールス・ロイスらしい“職人”仕上げがインテリアに盛り込まれている。 例えばインストゥルメントパネルのディスプレイの下を覆う美しい木目は、厳選された樹種の天然木が用いられているが、この表情を出すために、同社は4年以上の歳月をかけている。
またシートに用いられている竹から作られた新しいレーヨン生地は、デザインチームのひとりが、コート・ダジュールの「地中海の庭園」にある広大な竹林から着想された。 それを織物職人とともに、最大220万のステッチと11マイル(約17.7km)もの糸を用い、20時間の工程を経て完成させている。
このように、同社にしかできない最高級の職人技も、カリナンの若返りに一役買っている。まるで“ただ最新機能を詰め込めばいいわけじゃない”とでも言うかのように。
若々しく、伝統的で、最先端。ドアを閉めた瞬間から、都会の喧噪から遮断され、乗員みんなが快適に過ごしているうちに、滞りなく目的地に到着できるSUV。それが現代の“馬車”カリナン・シリーズIIだ。 籠島康弘=文
OCEANS編集部