【バレー】デンソーテンレッドフェニックスは対象を問わず充実の指導を実施 ひょうごスポーツ応援部主催「バレーボール交流会(小学生対象)」&親和女高合同練習会
経験に差がある受講生たちにもきめ細かく対応
<バレーボール交流会でのメニュー> アップ、パス練習(アンダー/オーバー)、レシーブ練習、3人レシーブ、スパイク練習、サーブ練習、ゲーム形式 午後からは、ひょうごスポーツ応援部主催の「デンソーテン レッドフェニックス バレーボール交流会」。公募で集まった小学生が対象のバレーボール教室で、参加者はまだバレーボールを始めて日が浅い、小さな子どもたちがメインである。まずはボールに触れて楽しんでもらうことが大切だということで、今回はソフトバレーボール用のゴムボールも用意された。 なかには中学生かと思うくらい上手な受講生もおり、少人数ながらも初心者から上級者までを同時に教える必要があるのがバレー教室の難しいところ。どちらの参加者にも楽しんでもらうにはどうしたらいいか? 悩ましい部分もあったが、親和女高の選手たちも手伝ったことで、一人一人の参加者に担当者を付けることができ、個々の習熟度に合わせてじっくり教えることが可能となった。 最後のゲーム形式では、中・上級者グループと初心者グループの2つにコートを分けて、それぞれでバレーボールを楽しんだ。得点が決まるとポーズを決めて喜ぶ子どもたちに、指導側も自然と笑顔がこぼれる。物怖じしない元気な子どもたちが多く、何をやるにも率先して参加していたうえに、親和女高のメンバーも子どもたちとの触れ合いを楽しんでいたため、終始笑顔と元気な声が絶えない教室となった。
楽しかった1日を振り返って
■親和女高 寺口朋孝監督 「今日は一日、生徒はもちろんのこと、竹口GMや藤本監督とお話することができて私もたいへん勉強になりました。生徒たちは若干緊張気味でしたが、実業団の選手と一緒にコートに立って、練習することでしかわからない技術、動き方、考え方があると思います。短い時間でしたが、それを感じることができた合同練習だったと思います。また、午後からの交流会では子どもたちと一緒にとても楽しそうな生徒たちが印象的でした。教える難しさと楽しさを、同時に学んでくれたと思います」 ■親和女高 林 佑月稀主将 「私たちはまだプレーすることに一生懸命ですが、実業団の選手の皆さんはすべてに余裕があり、選手全員が人前でしっかりと話せて、的確に指導してくださるのがほんとうにすごいと感じました。私はセッターなので、午前中は児玉選手に見てもらったのですが、細かいところまで質問することができてとても勉強になりました。 私たちも春高県予選で2位になってから、周囲の視線が変わってきて、プレッシャーも感じるようになってきました。レッドフェニックスの選手の皆さんのように振る舞えるよう、目標を持って今後も部活を頑張りたいと思います」 ■ひょうごスポーツ応援部 近藤ひふみ代表 「小学生と中学生、それぞれを対象として定期的にバレーボール教室を開催しています。今回は初めてレッドフェニックスの皆さんに全面的におまかせすることができて、指導者側としてもたいへん勉強になりました。選手それぞれが全員、実践しながらここまで教えることができるチームは、他にはなかなかないと思います。子どもたちもずっと楽しそうに夢中でボールを追いかけており、保護者の皆さんもとても喜んでいました。神戸もサッカーやバスケットボールが盛り上がってきているので、バレーボールも負けたくない。今後も子どもたちのために、一緒にバレーボール文化を育んでいければと思っています」 ■デンソーテンレッドフェニックス 中谷有希選手 「親和女高の皆さんは今回の春高県予選2位ということで飲み込みも早く、高度な練習ができ、一緒にプレーできて楽しかったです。小学生のみんなも、バレーボールを始めてすぐの子たちも多く、途中で飽きちゃうのでは…、と思いましたが、最後まで集中して練習してくれたので安心しました。バレー教室の最初と最後では見違えるくらいうまくなっており、教えたことが最後の試合でできなかったときに『教えてもらったのに!』と悔しそうにしているのを見て『覚えてくれているんだ!』とうれしくなりました。最後に『また来たい! 参加したい! 楽しかった』と教えてくれて、私たちもうれしかったです。ぜひまた一緒にバレーボールしましょう!」
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