グレーだけだと思ったら大間違い? 緑や赤など実はカラフルで奇抜な鳩を姿を愛でる
鮮やかな紅色を探しに行きたくなるハト!【ベニバト】
中国の中央部から東アジアにいるハトで、旅鳥または冬鳥として西日本に渡来する鳩です。名前の通り赤い羽色が特徴の、全長約23cmと鳩の中では最も小さいサイズです。真っ赤というよりは赤茶色や小豆色といった方が近いと思いますが、この色はオスだけのものでメスは全身灰褐色をしています。またシラコバトのように首の後ろには黒い羽毛が輪状に生えています。 石垣島など限られた地域の、ヤブや畑、草地など開けた場所で見られます。
見れたらラッキー!金属光が美しい鳩【キンバト】
宮古島以南の南西諸島に留鳥として分布する全長25cmの小さめの鳩。金色であるためにこの名前がついたのではなく、光沢のある翼から付けられたようです。深みのある緑色の羽毛が特徴で、オスはクチバシの上から眼上部を通り後頭部まで白い羽毛が入ります。メスは目の上あたりまで雄より幅が狭い白い筋が入ります。 薄暗い森林を好み地表を徘徊しながら採食しますが、警戒心が強い上に数を減らし絶滅危惧IB類(EN)に指定されているため、探す時には森の中をじっくりと観察する必要がありそうです。 今回ご紹介した鳩は日本で生息しているものの、なかなか見つけられないものも多いのですが、動物園などで飼育されていることがあるので、近場で観察できる場所を探してみるのも良いかもしれません。もちろん機会があったらぜひ野生ものを見つけに出かけてみて下さい。
杉田磨弥