実は生産台数3000台以下!? 憧れのランサーエボリューションワゴンをワークスレプリカ×『世話焼きキツネの仙狐さん』痛車で楽しむ!
ランサーエボリューションシリーズの誕生
1992年にはこの四代目ランサーの1800GSRをベースに、2000ccの直列4気筒ターボエンジン(4G63)を搭載した4WDモデル「ランサーエボリューション」が登場した。 1980年代後半のWRCでは、ハイパワーなエンジンと高精度の4WDシステムを搭載したギャランVR-4がそのポテンシャルの高さを十分に発揮していたが、コースによってはそのホイールベースの長さに悩まされていた。しかも1993年からWRCのレギュレーションが変更されることとなった。 https://youtu.be/fttHRjyBzmk そこで三菱自動車チームはランサーのコンパクトなシャシーに注目し、ギャランVR-4(E39A)のユニットをランサーに移植することを計画。ボディにはスポット溶接を増して強化を施し、ギャランVR-4用の2000ccターボエンジンとビスカスカップリングのセンターデフを採用した4WDシステムを搭載。この年からWRCのホモロゲーション取得の最小生産台数が2500台へ変更されたため、このランサーエボリューションは2500台限定での発売となった。 ■ランサーGSRエボリューション(CD9A) 全長:4310mm 全幅:1695mm 全高:1395mm ホイールベース:2500mm 車両重量:1240kg エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ 総排気量:1997cc 最高出力:250ps/6000rpm 最大トルク:31.5kgm/3000rpm ホモロゲ取得用の少量生産だったにも関わらず注文が殺到し、最初の2500台は3日で予定台数を完売してしまったため、2度の追加販売により7600台を販売した。1994年には改良型のランサーエボリューションIIが発売され、1995年にはさらに進化したIIIを発売。 1995年にはランサーがモデルチェンジされ、1996年にエボリュションIVが登場。エンジン搭載の向きを180度回転させ、駆動ロスを低減している。1998年にV、1999年にVIが販売された。WRCでの活躍も目覚ましく、1996年からはフル参戦。トミー・マキネンにより5勝を獲得して初のWRCドライバーズチャンピオンに輝いた。 ■ランサーGSRエボリューションIV(CN9A) 全長:4330mm 全幅:1960mm 全高:1415mm ホイールベース:2510mm 車両重量:1350kg エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ 総排気量:1997cc 最高出力:280ps/6500rpm 最大トルク:36.0kgm/3000rpm 2001年にはランサーエボリューションもランサーセディアがベースとなり、ランサーエボリューションVIIが登場。このモデルではシリーズ初のAT搭載車GT-Aが追加されている。その後もVIII、IXへと進化しするが、2006年、日本国内ではランサーシリーズがほぼ終了となり、ギャランフォルティスが後継車種とされた。 2007年発売のランサーエボリューションXもギャランフォルティスがベースに変更になるが、このギャランフォルティスは日本国内以外ではランサーの名前で販売されている。エボリューションXはエンジンをこれまでの4G63型から4B11型に変更されている。オールアルミシリンダーを採用したことで、軽量化に貢献している。ちなみにWRCに関しては2005年を最後に三菱自動車ワークスでの参戦を休止してしまったため、エボリューションXが三菱チームからのWRC参戦は実現しなかったが、多くの国際ラリーで活躍している。 2015年、ベースとなるギャランフォルティスの生産終了を受けてランサーエボリューションXの生産終了がアナウンスされ、2016年に26年間の歴史に終止符が打たれた。
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