歯ぎしりや寝相の悪さを気にして… マウスピースをつけさせ、徐々にエスカレート 息子を逮捕監禁の罪 両親は起訴内容認める【長野】
小県郡の自宅で息子を監禁したなどとして逮捕・起訴された両親の初公判は、即日結審しました。両親は起訴内容を認めました。 逮捕監禁の罪に問われているのは、小県郡の工員の28歳の母親と、会社員の34歳の父親です。 起訴状などによりますと、両親は10歳未満の小学生の息子に対し、就寝時間帯に繰り返し布テープで口を塞いだり、手足を縛ったりしたほか、金属製の柵の中に閉じ込めて脱出できないようにしたとされています。 1日の初公判で両親は起訴内容を認め、事実関係に争いはありませんでした。 検察側と弁護側、双方の冒頭陳述や被告人質問によりますと、去年の年末ごろから、息子の歯ぎしりや寝相の悪さを気にした父親が、マウスピースをつけさせ、徐々にエスカレートしていったということです。 指示をしていたのは父親で、実行するのは母親でした。母親は、「夫は怒鳴ったり、物に当たったりすることが多く、怖くて反抗できなかった」と証言しました。 検察側は「被害者を1人の人間として扱うものではない悪質な犯行」として懲役4年を求刑。 弁護側は両親の反省状況や離婚・離縁の意思などを考慮して、執行猶予付きの判決を求めました。判決は、25日に言い渡されます。