就寝時に「暖房」と「電気毛布」ではどちらの方が電気代は高くなる?
冬場は家にいると一日中暖房器具をつけていることも多いのではないでしょうか。特に就寝時は布団に入るため、暖房器具をつけたままにするともったいない気がして、電気代の節約を考えがちです。 ▼「エアコン」の電気代と、灯油ストーブの「灯油代」は1ヶ月でいくらかかる? それぞれの費用を試算 この記事では、電気毛布を使用した場合とエアコンの暖房機能では、就寝時の電気代にどのくらい差があるかを検証します。また、電気代以外のメリット・デメリットを知ることで、就寝時はどちらが適した暖房器具かを見極めましょう。
電気毛布と暖房にかかる電気代
電気毛布とエアコンの暖房機能を使用する際、どのくらい電気代がかかるのでしょうか。今回は就寝時間を8時間とした場合、一晩でかかる電気代はいくらになるか、また1ヶ月の電気代はどのくらい変わるのか計算しました。 ■電気毛布にかかる電気代は一晩で14.4円 電気毛布の電気代は暖房器具の中でもトップクラスに安いです。電気毛布は弱から強の温度調節ができるものが多く、電気代も高温になるほど高くなります。 電気料金目安単価の31円/kWhを基に算出すると、「強」で使用した場合でも1時間当たりの電気代は1.8円です。8時間使用すると一晩でかかる電気代は14.4円で、1ヶ月使用し続けた場合は432円となります。 ■暖房にかかる電気代は一晩で109円 エアコンの暖房機能は部屋全体を温めるため、電気毛布よりもエネルギーが必要となり、電気代も高くなります。資源エネルギー庁の省エネ性能カタログによれば、6~9畳用のエアコンの暖房機能を使用した場合の消費電力は平均で477Wです。 一晩使用した場合の電気代は118円、1ヶ月使用した場合は3540円です。以上の結果から、エアコンの暖房機能は電気毛布でかかる電気代のおよそ8倍となることが分かりました。 ■電気毛布のほうが暖房よりも電気代は安い 1ヶ月の電気代を比較すると、就寝時にエアコンの暖房を使用したほうが電気毛布より3108 円高くなります。ただし、エアコンは外気温によって、電気毛布は重ねる寝具の厚さや素材によっても消費電力が変わります。そのため住んでいる地域により金額は異なりますが、電気毛布のほうが安くなるという結果については変わらないでしょう。