【キーンランドC予想】北海道の芝1200mから参戦してきた馬が良績残す 前走から距離短縮組の取り扱いにはご注意を
今週の日曜日は、札幌競馬場でキーンランドカップ(GIII・芝1200m)が行われます。 【写真】オオバンブルマイのこれまでの軌跡 過去10年のキーンランドCでは、前走で函館芝1200mに出走していた馬が4勝2着3回3着4回、前走で札幌芝1200mに使われていた馬が2勝2着4回3着1回となっています。函館や札幌は洋芝で行われますので、洋芝の1200mのレースを前走で経験していることが強みになると言えそうです。 そのほかでは東京芝1600mや中京芝1200mから参戦してきた馬の活躍も目立ちます。前走が東京芝1600mだった馬は2勝2着1回。前走で東京芝1600mだった馬は全てGIに出走していました。ハイレベルなレースを経験している事もアドバンテージになると言えるかもしれません。 前走が中京芝1200mだった馬は1勝2着2回3着2回。中京の芝は高低差が3.5mと中山、京都に次いで全場3位となっていますので、スピードだけでなく高低差の影響を受けないパワーも必要になります。パワーが必要というのは洋芝も同じですので、パワーや馬力が必要なコースを前走で経験していることも重要になってくるのではないでしょうか。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 牡馬で前走1600mに出走 [0-0-0-7]複勝率0% 該当馬:オオバンブルマイ (過去の該当馬:22年トウシンマカオ1番人気4着、17年モンドキャンノ1番人気6着) ※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。 上位人気が予想されるオオバンブルマイが該当しました。 過去10年のキーンランドCでは、前走1600mに出走していた馬は2勝2着1回3着1回で馬券に絡んだのは全て牝馬となっています。 キーンランドCは牝馬の活躍が目立つ一戦で、過去10年のキーンランドCは牝馬が7勝2着5回3着5回と好成績を残しています。前走で1600mに出走していたとしても、キーンランドCと相性の良い牝馬であれば結果を残す可能性があるというのは覚えておきたいところです。 一方、前走で1600mに出走していた牡馬は全て馬券圏外となっています。前走での経験が牝馬以上に強く残ってしまうため、1200mへの距離短縮で対応しきれていないのではないでしょうか。 該当馬に挙げたオオバンブルマイの前走が1600mであることに加え、今回が初めての1200mのレースとなります。前走からの距離短縮がマイナス材料で、そこに1200mが未経験ですので人気でも手は出しにくい印象です。 GIでの好走歴や海外の高額レースを勝利するなど実績は残していますが、それは全て1200mよりも長い距離での結果です。今回の1200mで同じパフォーマンスができるかどうかは未知ですし、人気で大きなリターンに期待できないとなれば軽視するのもひとつの手ではないでしょうか。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。