時間を蝕むマイクロタスクたち
解放される権利
それによって、やり取りに一定のルールが設けられ、自分も業務時間外に返信するのをやめるようになるかもしれない。なぜなら一度でも夜遅くにチームのグループチャットに投稿してしまったら、それは前例を作ってしまうことになるからだ。別の日に他の人が送ったメッセージに返信しなかった場合、無視されたと思われるリスクが伴う。更に、今回は返信すべきか否かと毎回悩むことにもなる。だからこそ厳しいルールを設けるのが重要なのだ。「仕事からの解放は個々人の責任によるものですが、途切れなく仕事をする従業員がいることは雇用主にも会社にとっても利益にはなりません」とキャリーヌ・トリウリエさんは断言する。「体力の回復ができなければ不安が増し、睡眠が不足し、仕事に集中できなくなります。」 だから上司やチームとこの問題について話し合うのは非常に重要だ。自分の働き方や連絡のつく時間帯をはっきりさせつつも、状況に応じて柔軟に対応しよう。責任者がどれほど速いレスポンスを求めているのか、指示を仰いでもいい。「これらは冷静な状態の時に明らかにすることです。業務時間外に連絡が来過ぎて苛立っている時は絶対に避けましょう」と同キャリアコーチは強調する。「パフォーマンスを説得の材料にするのもいいでしょう。"効果を発揮するには、一旦離れることが必要です"とね。」自分に制限を課してそれを守れば、他の人も夜遅くメールするのはやめるかもしれない。そしてチームのメンバーにも良い影響を与えられるかも?!
text: Lena Couffin (madame.lefigaro.fr)