<春に駆ける’22センバツ>組み合わせ決定 聖光学院VS二松学舎 只見VS大垣日大 /福島
18日に阪神甲子園球場で開幕する第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)のオンラインによる組み合わせ抽選会が4日あり、聖光学院は大会第2日の19日第3試合で二松学舎大付(東京)と、只見は大会第4日の21日第3試合で大垣日大(岐阜)とそれぞれ対戦することが決まった。【玉城達郎、三浦研吾】 ◇聖光主将「しっかり準備する」 聖光学院の主将、赤堀颯(はやと)(2年)は、キャンプ地の千葉県から参加した。くじを引いた直後に二松学舎大付の主将が対戦くじを引き当て、赤堀はマスク越しに笑みを浮かべた。 赤堀は抽選会後のオンライン取材に応じ、相手チームについて「高い投手力と堅守を中心としたプレースタイル」と分析。「相手の対策など、できることはしっかり準備して100%の状態で臨みたい」と話した。 斎藤智也監督は「甲子園での対戦は初めて。エースの左腕が好投手だと聞いているので、どう打ち崩せるかが鍵だ。勝ち負けではなく、自然体で臨んだらどういう野球になるのか、そこに興味がある」と選手たちの活躍に期待を込めた。 ◇只見主将「守備からリズムを」 只見の主将、吉津塁(2年)は只見町の只見振興センターで、緊張しながらオンライン抽選会に参加した。 終了後に取材に応じた吉津は大垣日大について「投手力、守備力ともにレベルが高い」と語った。只見としては2月末の週末に県沿岸部に移動し、ようやく雪のないグラウンドで実戦的な練習をし始めることができたことに触れ、「時間は限られているが、いい雰囲気で練習できている。守備からリズムを作り、何とか最少失点に食い止めて勝ちたい」と意気込んだ。 長谷川清之監督は「うちの主力が左打者なので、相手の左腕にどう対応できるかが鍵。只見らしく、一つでも多く好機を得点につなげたい」と話した。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇二松学舎 OBに鈴木誠也ら 1948年創立の私立校。原点は文豪・夏目漱石や柔道の講道館創設者・嘉納治五郎らを輩出した1877(明治10)年創立の「漢学塾二松学舎」。 野球部は1958年創部。過去のセンバツ出場は80、82、2002、04、15年の5回で、夏の甲子園出場は4回。部員数は43人。ユニホームは、学校カラーの緑。OBに元千葉ロッテ主力選手の初芝清氏、広島カープから米大リーグ移籍を目指す鈴木誠也らがいる。 ◇大垣日大 投手陣に安定感 1963年開校の私立校。野球部も同時に発足した。監督歴55年のベテラン、阪口慶三監督(77)は、東邦(愛知)時代に春夏通算24回の甲子園出場を果たし、優勝、準優勝を経験。2005年に大垣日大の監督に就任してからは、春は07年に準優勝、10年にも4強入りに導いた。最近の甲子園出場は18年夏。 左腕・五島幹士(2年)と右腕・山田渓太(1年)はともに安定感があり、西脇昂暉(2年)を軸に鋭いスイングの打者がそろう。