深さ1・6mのクリークに軽トラ転落、「最悪の事態は避けたい」意を決し飛び込み…警察到着まで車体支える
佐賀県警神埼署は、人命救助に貢献したとして、同県神埼市の理容室経営、永原隆弘さん(56)に署長感謝状を贈呈した。 【写真】プールで歩行中に意識失った男性に心臓マッサージや119番…「見事な連携」7人を表彰
同署によると、永原さんは自宅兼理容室で仕事をしていた11月8日午後2時25分頃、外で大きな音がしたことに気づいた。駆けつけたところ、近くのクリークに転落している軽トラックを見つけた。車両には同市の80歳代男性が乗っており、運転席部分だけが水面に浮かぶ状態で沈みかけていた。
永原さんは「一瞬躊躇したが、最悪の事態は避けたいと意を決した」と、クリークに飛び込んだ。幅約8メートル、水深は深いところで1・6メートルあった。警察官が到着するまで約5分間にわたって、軽トラックが沈まないように車体を支えたり、ドアを開けやすくするために車の窓を開けるように呼びかけたりしたという。
同署の古川健署長は「永原さんの行動がなければ、男性の命は危なかったかもしれない」と感謝を述べた。永原さんは「自分の力だけでなく、駆けつけられた警察官の方らが手伝ってくれたおかげで、無事に助けることができた。良かった」と話していた。