ついに到来? フォルクスワーゲン「パサート」が脚光を浴びる日
オプションにはなるがシートベンチレーション機能や電動パノラマスライディングルーフまで取り付けられる。オーディオの「ハーマンカードン」は実際に聞いてみたが音質良好だった。それで価格は前述の通りとなると、コストパフォーマンスは高いと思える。 ちなみに、PHEVの場合は55万円の補助金が使える。 ■脚光を浴びそうな理由③:ステーションワゴンで天下を取る? VWの覚悟と本気度 ステーションワゴンは需要が減っているのか、車種の選択肢が少なくなってきている。国産車ではスバル「レヴォーグ」と、あとは何が残っているのだろう? もちろんドイツ御三家やプジョーなど輸入車には残っているが、とはいえSUVに比べると桁違いに少ない。 そんななか、VWはパサートをステーションワゴン専用モデルとして(セダンを廃止して)世に問うている。しかもパワートレインを3種類も用意して、である。「縮小しつつあるマーケットに、あえて3つのパワートレインを投入しているところから、VWの『このセグメントで天下を取る』という覚悟が感じられます。それくらいの自信をもって開発しているはずです」というのがフォルクスワーゲン ジャパン広報の解説だ。
■脚光を浴びそうな理由④:スタイル重視のVWファンにとって貴重な存在? これは多分に私見だが、ほんの少し前まで「カッコいいフォルクスワーゲン」といえば「アルテオン」だった。ところが、このクルマはなくなってしまった。
セダンとステーションワゴンが選べるカッコいいフォルクスワーゲン「アルテオン」の退場により、この手のフォルクスワーゲン車が欲しい人が「行き場をなくしている」のではないかと心配していたのだが、そこに新型パサートがピタリとはまる可能性はないだろうか? セダンこそ選べないものの、背が低くて前後に長くて流麗なシルエットを持つ「スタイル重視」のフォルクスワーゲンという役割を担うことができえば、アルテオンからの乗り換え勢も含め、これまでより多くの人が新型パサートに注目してもおかしくないように思える。
藤田真吾