ついに到来? フォルクスワーゲン「パサート」が脚光を浴びる日
■脚光を浴びそうな理由①:PHEVのEV走行距離が突出! クルマが電動化していく流れについては理解できるが、いきなり電気自動車(EV)に乗り換えるのは、航続距離や充電インフラの面で不安……。そんな人が多い日本で(世界でも?)、今、注目の度合いが高まっているのがPHEVだ。 ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターの両方を積んでいる(ガソリンでも電気でも走れる)PHEVなら、走っていてバッテリーが空になったとしても、給油さえしておけば路上で立ち往生してしまう心配がない。自宅にクルマを充電できる環境があれば、普段の移動は電気だけで済ませられるので、ランニングコストが抑えられるしエコな乗り物でもある。 PHEVの特徴はEVのように電気だけでも走れることだが、問題はその際の走行距離だ。電気だけでどのくらい走れるか(=EV走行距離)が重要なポイントになる。 パサートのPHEVはEV走行距離が長い。発表資料では142km(WLTCモード、国土交通省審査値)となっている。搭載するバッテリーの容量は25.7kWhだ。 ご参考までにいくつかのPHEVの数値を載せておくと、三菱自動車工業「アウトランダーPHEV」はグレードによって違うが102kmあるいは106km(22.7kWh、526.35万円~)、メルセデス・ベンツ「GLC 350e」は118km(31.2kWh、1,046万円)、BMW「X5 xDrive50e」は110km(29.5kWh、1,276万円)だ。ほかにもPHEVはあるが、おそらくパサートのEV走行距離は突出して長い。発表数値通りの性能を本当に発揮してくれるのかどうかはわからないものの、142kmという数値は注目に値する。 ■脚光を浴びそうな理由②:装備が充実、価格は戦略的? パサートの装備面はプレミアムブランド顔負けだ。詳しくは下のスライドを見ていただきたい。