容疑者は「野村証券」元社員 強盗殺人未遂と放火容疑は否認 数千万円の損失取り返そうと犯行か 広島
今年7月、広島市内の住宅に放火し、現金を奪ったとして野村証券の元社員の男が逮捕・送検された事件で、男は別の顧客から預った資金を運用し、そこで生まれた多額の損失を取り返すため現金を盗んだと弁護士に話していることがわかりました。 強盗殺人未遂・放火の疑いで送検されたのは、神奈川県の無職、梶原優星容疑者(29)です。 接見した弁護士によりますと梶原容疑者は現金を盗んだことは認めているものの、強盗殺人未遂と放火については否認しているということです。 また梶原容疑者は業務外で別の顧客に投資話をもちかけ、資金を預かり運用したものの、数千万円の損失が発生。夫婦から盗んだ金を原資に運用して、損失を取り返そうとしたと弁護士に話しているということです。 捜査関係者によりますと梶原容疑者は事件当時、大手証券会社「野村証券」の社員で、夫婦の営業担当として家を複数回訪れていました。 警察は事件前から計画的に現金を準備させて、犯行に及んだ可能性があるとみて調べています。 また、野村証券は1日の会見で、事実関係を確認しているとしつつ、梶原容疑者を懲戒解雇していることを明らかにしました。 【野村ホールディングス北村巧CFO】 「元社員が逮捕され、きわめて遺憾でございます。信頼回復につながるアクションを検討していきたい」
広島ニュースTSS