授業中に居眠りや私語、教員に反抗的な態度で退学に 高川学園を元生徒が提訴
6月に高川学園高(山口県防府市)を退学になった元男子生徒(15)が、校長の裁量を逸脱・乱用した処分で、教育を受ける権利の侵害で違法などとして31日、運営する学校法人に処分無効と慰謝料300万円の支払いを求め、山口地裁に提訴した。 記者会見で提訴の経緯を説明し涙ぐむ元生徒男子の父母 訴状などによると、元男子生徒は4月に入学。同月から5月までの間、理科の授業中に居眠りや私語があり、注意した教員に一回、反抗的な態度を取ったとして同28日に退学を言い渡された。退学処分は6月5日付。 提訴後に記者会見した父親たちによると、元男子生徒は4月10、11日、所属していた野球部の上級生から暴行を受け左肩に打撲を負い、学校生活への意欲を失っていた。いじめ防止対策推進法に基づく調査を学校に申し入れたが実施されず、こうした事情も考慮されなかったとしている。 学校法人は「訴状が届き次第弁護士に相談して対応する」としている。
中国新聞社