井上尚弥 SNSで「お互い最高の状態で闘おう」 グッドマン負傷でイブ決戦延期1・24開催へ
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥(31)=大橋=の2024年に、思わぬ形で幕が引かれた。大橋ジムは14日、24日の防衛戦が挑戦者サム・グッドマン(26)=オーストラリア=の負傷によって、1カ月後の来年1月24日に延期すると発表した。会場は東京・有明アリーナで変わらない。尚弥は自身に一片の責任がないにもかかわらずSNSでファンに陳謝する一方、グッドマンには互いにベストコンディションでの戦いを呼びかけ、スポーツマンらしく振る舞った。 この日午前、FOXスポーツ・オーストラリアが、ヘッドギア着用のスパーリングで左目上をカットして流血するグッドマンの動画をアップした。尚弥戦前、最後のスパーリング中だったという。グッドマンは16日早朝に来日するため、オーストラリアを出発する直前のアクシデントだった。 主催の大橋ジムでは午後になって「12月24日、東京・有明アリーナにて開催する予定でした4団体統一スーパーバンタム級タイトルマッチの井上尚弥-サム・グッドマン戦をメインイベントとしたダブル世界戦興行の延期をお知らせいたします」、「予定されていたカードがそのまま延期となります」と、WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)の防衛戦など、興行をまるごと先送りすることを発表した。 そして「本日14日、グッドマン選手陣営から負傷したとの連絡が入りました。グッドマン選手の負傷回復の状況を含め、両陣営で協議した結果、興行を延期することが決まりました」と経緯を説明した。 尚弥もインスタグラムとXで延期を報告。「楽しみにしてくれてた方々には申し訳ないです」と陳謝するとともに「また新日程で足を運んで頂ければ嬉しいです!!!」と呼びかけた。グッドマンには「お互い最高の状態で闘おう」とメッセージを送り「ここから更に準備期間を一カ月もくれるのは自分にとってはプラスでしかないと思う。最高の準備をして最高の試合をお見せします」と前向きにつづった。 投稿には上半身裸の、筋肉のすさまじい盛り上がりを見せつける写真が2点、添えられている。仕上がりの良さがうかがえるが、尚弥は悔しさを押し殺し、王者らしい堂々とした振る舞いを見せた。