報酬“約束”か?衆院選元候補者を逮捕 当時の運動員が口にした“後悔” 私たちが選挙運動で気を付けることは―
日テレNEWS NNN
10月に投開票が行われた衆議院議員選挙で、運動員に報酬を支払う約束をしたとして、元候補の男が逮捕されました。 ◇ 今年10月、衆議院議員選挙期間中に日本テレビが撮影した映像には、東京26区から立候補して最下位で落選した、医師の田淵正文容疑者(66)が白衣姿で街頭で演説を行っている様子が捉えられていました。
そのすぐ隣には、有権者に手を振る女性が。頭には猫の耳がついたカチューシャをつけています。さらに、同じ場所には、セーラー服のような格好でビラ配りをする女性の姿もありました。 こうした運動員らへの対応をめぐって、公職選挙法違反の疑いで逮捕された田淵容疑者。警視庁によると、田淵容疑者と陣営スタッフの小林繁容疑者は、10月上旬ごろ、共謀して、運動員の男女4人に選挙運動の報酬を支払う約束をした疑いが持たれています。 2日、田淵容疑者が院長を務めるクリニックには… 記者 「選挙活動に使われたものでしょうか、クリニックの前には車がとまっています」 公職選挙法では、一部の例外を除き、運動員に報酬を支払うことを禁止していますが、実際に報酬を受け取る約束をしたという当時の運動員は…
報酬もらう約束をした田淵陣営のアルバイト 「時給1500円で証紙貼りの仕事だと聞きました。(関係者から)『時給1500円もらえるから結構いいバイトでしょ?』みたいに言われて」 この女性は当初、公職選挙法で報酬が認められている「証紙貼り」のアルバイトとして、田淵容疑者らから時給1500円を支払う約束をされたといいますが… 報酬もらう約束をした田淵陣営のアルバイト 「途中から(報酬が認められていない)候補者のチラシを配る仕事がメインになっていて、選挙カーの上に立ったりとか、駅周辺を練り歩いたりとか」
公職選挙法では、選挙に携わる人で、報酬を支払っていいのは「証紙貼りの仕事」や「選挙カーの運転」をする人など。 「街頭でのビラ配り」や「投票の呼びかけ」などを行う運動員は、原則ボランティアとなっていて、報酬を支払うことや、その約束をすることも禁止されています。 日本テレビが撮影した田淵容疑者の演説をサポートする人や、ビラ配りをする人もアルバイトだったのでしょうか。今回、私たちが話を聞いた女性が口にしたのは、“後悔”の言葉でした。