東芝・下山悠介「大きな一年」 社会人野球DHでベストナイン
日本野球連盟の2024年度社会人野球表彰(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社共催、シチズン時計、ネクストベース協賛)の表彰式が12日、東京都内で開かれた。 ベストナインの指名打者には、今夏の都市対抗で横浜市・三菱重工Eastの補強選手として2本塁打を放つなど日本一に貢献した東芝の下山悠介選手(24)が初めて選ばれた。神奈川・慶応高、慶大を経て入社2年目の内野手。 下山選手の主なコメントは次の通り。【磯貝映奈】 ◇自信を深めたシーズン (ベストナイン受賞は)率直にうれしい。今年は三菱重工Eastに補強選手として行って、都市対抗優勝という貴重な経験をさせてもらった。あの優勝があってこその受賞だと思う。温かく迎え入れてくれた三菱重工Eastの皆さんには本当に感謝している。年間を通して自信を深められたシーズンになった。野球人生の中でものすごく大きな一年だった。 (今夏は)初めて違うチームに行って、1カ月間でたくさんの人のいろんな考えを聞くことができて、バッティングに関してすごく視野が広がり、引き出しが増えたと思う。自分からも積極的に質問しようと行動したが、自分が思っていた以上に(三菱重工Eastの選手たちが)コミュニケーションを取ってくれた。同級生の山中(稜真選手)と「バッティング談議」をしたのも楽しかった。とにかく濃い1カ月だった。 ただチームとしては(都市対抗西関東2次)予選で連敗し、しかも大差での敗戦だったので、正直ものすごいショックで、最初は(結果を)受け入れられなかった。都市対抗からチームに戻ってきてからは、今度は自分が中心となって優勝に導くぞという責任感が大きくなったと思う。 来季は今季よりも厳しく攻められることが予想されるので、引っ張るような安打だけでなく、逆方向にも力強く打つなど、打者としての穴をなくしていきたい。そのあたりは(相手)投手との読み合いを楽しみながらやっていけたらと思う。 今度は東芝で優勝するというのが今のモチベーション。今シーズンが良いシーズンだったので、学んだことを生かして来季につなげたい。個人としても精いっぱい頑張って、またこの場(表彰式)に戻ってきたい。