黒豆は漢方の視点からもおすすめしたい最強食材! ヨーグルトとも合うんです〔久保奈穂実さんのおいしい漢方レシピ〕
【連載】久保奈穂実の「おいしい漢方レシピ」
古くから癒しや回復の薬としても親しまれてきた、スープやドリンク。薬膳的効能から選んだ食材で作る一杯で、毎日の生活に養生の知恵を取り入れてみませんか。国際中医薬膳管理師・漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが、忙しくても、疲れていても、身近な食材でササっとできる、簡単でおいしくてヘルシーな漢方レシピをお届けします。
〔1月の漢方レシピ〕 カサカサ肌に「黒豆ヨーグルト」
漢方相談で「若さを保つためには何を食べたらいいですか?」と聞かれたら、私は迷わず「黒豆」と答えます。 薬膳で黒豆は、腎を補う代表的な食材。血(けつ)と潤いを補って巡りをよくし、胃腸を元気にして、余分な水を排出し、老化を緩やかにする働きがあります。 しかも他の補腎食材は補う力が強い分、胃腸に負担がかかるものがありますが、黒豆は胃腸に負担をかけないどころか元気にしてくれるのです。黒豆、最高です! この時期とらない手はありませんよ。
黒豆ヨーグルト
そんな最高の食材「黒豆」は、乾燥のお悩みにもぴったりです。 黒豆もヨーグルトもどちらも潤いを補う食材。体を内側から潤し、エイジングもケアしてくれるよい組み合わせです。ヨーグルトのサッパリした酸味と黒豆の甘さがマッチした、くせになる味わいです。おせちの黒豆が残っていたら、ぜひ作ってみてくださいね。
●材料と作り方
・プレーンヨーグルトを器に盛り、甘く煮た黒豆をのせる。
久保奈穂実(くぼ・なおみ)
国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』(ともに世界文化社刊)。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X:@naominkubo /Instagram:@naomin_yakuzen
※この記事は、久保奈穂実『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』を再構成しています。