【英・インターナショナルS】昨年の菊花賞馬ドゥレッツァ参戦 かつての勝ち馬にはロベルトやフランケル、バーイードなど
現地時間21日(水)、イギリスのヨーク競馬場でインターナショナルステークス(3歳上・英G1・芝2050m)が行われる。同国のたばこメーカー「ベンソン&ヘッジス社」の後援を受け、1972年にベンソン&ヘッジスゴールドCとして創設され、16連勝を狙ったブリガディアジェラード(Brigadier Gerard)が敗れる波乱の結果でスタートした。 【写真】ドゥレッツァこれまでの軌跡 第1回の覇者ロベルトはご存じの通り世界的な一大サイアーとなり、日本でもグラスワンダーやシンボリクリスエス、ルヴァンスレーヴなどが「ロベルト系」に属する。00年にはジャイアンツコーズウェイ(Giant's Causeway)、03年にはファルブラヴ(Falbrav)、09年にはシーザスターズ(Sea The Stars)が制覇。近年に入っても、12年にフランケル(Frankel)、22年にバーイード(Baaeed)が白星を飾るなど、日本でも産駒が活躍、またはよく知られた名前が並ぶ。今年の主な出走馬は以下の通り。 ■ドゥレッツァ(牡4、美浦・尾関知人厩舎) 新馬戦は3着だったが、2戦目で白星をマークすると勢いに乗り、5連勝で菊花賞を制した。今年は金鯱賞から始動して、プログノーシスから5馬身差の2着。続く天皇賞(春)は2番人気に推されたものの15着だった。意欲の海外遠征で、変わり身を見せられるか。英インターナショナルSで1着となれば、ジャパンCで10万米ドル~200万米ドルの褒賞金が出るため、秋に向けても結果を残しておきたい一戦となる。 ■シティオブトロイ(牡3、愛・A.オブライエン厩舎) 英2000ギニー(英G1)こそ9着に敗れたが、ここまで6戦5勝とほぼパーフェクトな成績。古馬との初対決になったエクリプスS(英G1)では、後にベルリン大賞(独G1)を勝つアルリファー(Al Riffa、凱旋門賞で武豊騎手が騎乗予定)に1馬身差を付ける快勝だった。鞍上を務めるR.ムーア騎手は現地18日のモルニー賞(仏G1)で、G1・200勝の大台に到達。「クールモア×A.オブライエン×R.ムーア」の黄金トリオが、日本馬の前に立ちはだかる。 ■ブルーストッキング(牝4、英・R.ベケット厩舎) 22年9月のデビューから10戦して5着以下が無い安定した成績。古馬になった今シーズンはミドルトンフィリーズS(英G2)を快勝し、続くプリティポリーS(愛G1)で、G1・2勝馬エミリーアップジョン(Emily Upjohn)らを破って念願のビッグタイトルを獲得。前走のキングジョージVI世&クイーンエリザベスS(英G1)は2着で連勝はならなかったが、レベルスロマンス(Rebel's Romance)やオーギュストロダン(Auguste Rodin)ら欧州トップクラスの牡馬、セン馬に先着した。