元銀行員が解説「通帳もカードもない…休眠口座の引き出しはもう無理?」知っておくべき対処法
休眠口座にならないための対策
休眠口座を防ぐためには、定期的に口座の「異動」を行うことが重要です。 預け入れや引き出し、通帳の記帳などが「異動」として認められ、休眠口座になるのを防ぐ手段となります。 たとえばATMで少額でも預金を引き出したり預け入れたりすることで、休眠口座化を防ぐことができます。ただし通帳の記帳だけでは金融機関によっては「異動」とみなされない場合もあるため、注意が必要です。 休眠口座を防ぐためには日頃から定期的な口座利用を心掛け、必要でないなら整理するようにしましょう。また、引っ越しなどで住所が変わった際は必ず金融機関に住所変更を届け出ることも重要です。
まとめにかえて
休眠口座から資金を引き出すには通帳やカードがなくても、適切な本人確認書類を提示することで手続きが可能です。 必要な書類を事前に準備し、早めに金融機関の窓口に申し出るようにしましょう。 また、休眠口座を発生させないためには預金の状況を確認することが重要です。自分の資産をしっかりと管理するためにも、日頃からこまめなチェックを心掛けましょう。
参考資料
・内閣府「民間公益活動促進のための休眠預金等活用」 ・内閣府大臣官房政府広報室「政府広報オンライン 放置したままの口座はありませんか? 10年たつと「休眠預金」に。」 ・金融庁「「休眠預金等活用法Q&A(預貯金者の方などへ)」(PDF:408KB)」
石川 美香