「マユは相当、気合い入ってた」石川真佑から伝わった“怒り”の感情…不完全燃焼カナダ戦の鬱憤晴らした豪快スパイク〈女子バレー五輪決定秘話〉
古賀紗理那に次ぐ143得点
カナダ戦を終えた段階で、今大会で叩き出した総得点は日本勢では古賀紗理那の196得点(全体4位)に次ぐ、143得点(全体9位)。セッター岩崎こよみの高い位置からのセットによって石川が求める高さが活かされたことも大きいが、「そのためにイタリアに行った」と断言するように、フィレンツェでプレーした昨シーズンの経験が大きい。 「東京オリンピックが終わった後、このままじゃ世界では勝負できないと思ってイタリアに行くことを決めました。高いブロックに対してどう攻撃するか。ただ行くだけじゃなく、試合に出ないと意味がないと思ってクラブも決めて、試合に出続けることもできた。飛び込んだらやるだけなんですけど、思っていたよりも自分がやれるんだ、と感じられたのは、1つ自信にはなりました」 プロ選手が世界各国から揃うイタリアリーグでは、チームが勝つためだけでなく、個々の評価を得るためにそれぞれが「もっとこうしたい」「こうしてほしい」と主張する。日本にいる頃は、「こんなトスが欲しい」と求めるよりも、どちらかといえば受け身だった石川にとって、慣れるまでは当然、少なくないストレスがかかった。 「たとえば私はブロックを利用して得点を獲りたいと思うけれど、この状況は厳しい、と思ったらリバウンドがほしい。でもチームメイトやスタッフは『いやいやブロックアウトでしょ』と。もちろんトライすることは必要ですけど、そこでチャレンジして結果的にミスを出せば『ミスを減らそう』と言われる。じゃあ何? どうすればいいの? って(笑)。 日本だったらそこまでズバズバ、しかも毎回言うことってないじゃないですか。でもイタリアではそれが普通。自分も主張するようになったし、細かく考えすぎずに、何とかなるだろう、ぐらいの開き直りも生まれた。変に気にしすぎなくていいや、と思えるようになったし、余裕もできた。狭い視野だったのが、少し、広がりました」
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