大阪・通天閣で紅ゆずるが豆まき「コロナに負けるな鬼は外」今年は来場者に福豆配布で対応
通天閣社長「大阪の心の灯火の通天閣を守っていきたい」
通天閣で紅ゆずるが豆まき「コロナに負けるな鬼は外」今年は来場者に豆配布で対応
大阪市浪速区の新世界にある観光名所で国の登録有形文化財「通天閣」で1日午前、恒例の節分福豆まきが行われ、大阪松竹座で4月に公演が予定されている「アンタッチャブル・ビューティー~浪花探偵狂騒曲~」の出演者が報道陣のカメラに向かって豆をまいた。 【映像】来場者に挨拶を行う紅ゆずる 福豆の配布はソーシャルディスタンスを保ちながら行われ、通天閣の高井社長らも細心の注意を払っていた
約1000袋の豆を配る形に
「大阪府民・大阪市民の繁栄と幸福を祈願する」というテーマのもと毎年行われる「通天閣の節分豆まき」は今年で65回目。ただ、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、例年のように正面玄関前で多くの人が集まって、ゲストが豆をまくスタイルをやめ「非接触」の福豆を、約1000袋を配る形に変更した。
紅ゆずる、竹下健人、桑野藍香の3人が掛け声なしの豆まき
しかし、通天閣展望台の上にある「天望パラダイス」で、報道陣のカメラの前での豆まきは実施。先の舞台、アンタッチャブル・ビューティーに出演する紅ゆずる、竹下健人、桑野藍香の3人が、大阪の元気を願って「鬼は外」「福は内」と豆まきを行った。 ただ、こちらも例年と違ってゲストが掛け声をあげるのではなく、イベント司会者が離れた場所で掛け声をあげ、それに合わせて豆をまくという形となった。 紅は「大阪出身、通天閣を見ながら育ってきました。この通天閣の歴史ある行事に参加させていただくことを光栄に思っております。そして豆に願いを込めまして舞台の成功と、大阪のみなさまの笑顔がもっともっと増えるように豆をまきました」と話していた。
万全の感染拡大防止策で豆配布を実施
通天閣では昨年12月、現在の2代目通天閣が完成した1956年から続けてきた「干支の引き継ぎ式」を感染拡大防止のために初めて中止。今回の豆まきの開催も心配されたが、スタイルを変えて行われた。 通天閣観光の高井隆光社長は「正直イベントの中止を視野にいれていましたが、コロナ禍の中で、節分は厄除け祈願という意味合いもあるので、福をみんなに届けたいと開催を決めました。今年は静かにやりますが、来年は通常の豆まきを行って、新世界、大阪の心の灯火の通天閣を守っていきたい」と話していた。
来場者「福をたくさんもらえた」
西成区から来たという自営業の男性(34)は「僕は妻と紅ゆずるさんの宝塚の舞台を見に行ったことがあるんで、見られてすごくうれしいです。最近、景気のいい話はありませんが、きょうは福をたくさんもらえました」とうれしそうに話していた。