旧ビッグモーターの新CMに「ブラック社風が抜けてない」匂わせた“労働環境”
自動車保険金を不正に請求していたことが2023年に発覚した旧ビッグモーター。 「修理の必要がない車にゴルフボールやドライバーなどで傷をつけて、保険金を水増し請求していたことが発覚しました。こうした不正に続いて、現地の店舗を目立たせるといった目的で、店舗前の街路樹を除草剤で枯らした疑惑や、当時の副社長による社員への執拗で悪質なパワハラ疑惑も浮上しました」(全国紙社会部記者、以下同) 【写真】「自分の家の木は切らない」厳しいツッコミが集まったビッグモーター前社長の豪邸 この騒動後、経営が悪化した旧ビッグモーターは、伊藤忠商事グループなどが買収。事業を引き継ぐことになった伊藤忠商事は、2024年5月1日付で新会社を設立した。
《ブラック社風が抜けてない》
「旧ビッグモーターは『WECARS(ウィーカーズ)』という名前で再出発しました。新会社では、兼重宏行前社長ら創業家は経営に関与せず、コンプライアンスの徹底改善のため、社員への研修を行うなど、イメージ回復を図っています。一方で、負債処理や損賠賠償への対応のために社名変更をした存続会社もあります」 そんな『WECARS』のテレビCMが、2024年12月7日から放送を開始。年末年始で目にする人も増えたのか、SNSにはCMについての投稿が増えているが、 《めちゃくちゃビッグモーターのCM流れてくる》 《WECARSのCM大量に流されてウザい》 《社名を変えてCMも新たにしたのになんで印象が変わらないのだろう》 と、旧ビッグモーターのイメージが抜けず、否定的な感想が目立っている。 「旧ビッグモーターでは、パワハラ疑惑が浮上したほか、都内の店舗で働く整備士6人に、労使が協定で取り決めた月80時間の上限を上回る違法な残業をさせていたとして、会社と工場長が労働基準法違反の疑いで書類送検されています。そういったこともあり、“ブラック企業”の印象が強いのでしょう」 CMでは一部店舗を除いて1月1日から営業中と宣伝しているが、ネット上では、 《ブラック社風が抜けてない》 《結局ビッグモーターの時と全然変わらずブラック企業のまま》 《元日からさぁ!車買いに行くぞーっていう人そんないるのかな?》 といった声が。 刻み込まれたイメージを払拭するには、まだ時間がかかりそうだ。