文田健一郎 ミキハウスから報奨金3000万円も「お小遣いの額は変わない」 内定式では後輩にエール
パリ五輪レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級金メダルの文田健一郎(28)が1日、大阪市内で行われた所属のミキハウスの内定式でゲストとしてあいさつした。 国内外から集まった21人の内定者を前に「東京五輪で金メダルを目指してミキハウスに入社し、東京五輪が1年延期になった時は人生で一番つらかった。東京五輪も2位で、これまでやってきたことがすべて否定される気持ちだったが、パリ五輪で絶対に金メダルを取るという思いで、いろんな経験を積んだことが今回の結果に力を貸してくれた」など、自らの経験を明かした。 現在はあいさつ回りなどで忙しく、体は動かす程度でレスリングからは離れているという。「年内は自分がやりたいことをやろうと思う。五輪チャンピオンとして有効期限はその辺かなと。恐らく、やりたくてウズウズしてくると思う。今はその気持ちを抑えて、あえて競技をしない」と自分の中でメリハリをつけて次の目標へ向かうとした。9月には同社から金メダル報奨金3000万円を授与されたが「奥さんに任せているので、お小遣いの額は変わらない。ガチャガチャを回しに行っても止められる。僕の生活は何も変わっていない」と冗談交じりに明かした。 今後の競技の目標については「もっと自分のレスリングを突き詰めたい。パリ五輪のレスリングは今まで感じたことがないほど完璧な内容だった。完成形だと思ったが、その先を見たい。それを進化させていくことが目標」とさらなる高いレベルを目指すことを掲げた。