ニンテンドーDSにQWERTYキーボードを追加したような二つ折りポータブルPC「AYANEO FLIP KB」を試す
ベンチマークスコアやいかに
さて、ハード面で優れたAYANEO FLIP KBだが、実際のところAAAタイトルのゲームプレイを楽しめるのだろうか。AYASpaceでパフォーマンスを「Extreme」(最大)に、FPS Limitを「120」(最大)に、TDP Limitを「30W」(最大)に、ファンの性能も最大に設定してテストした。 まずはストレージのテストでおなじみの「CrystalDiskMark 8.0.5 ×64」(ひよひよ氏・作)でベンチマークを測定した。設定ではNVMe SSDを選び、5回計測してその平均値を取った。その結果、読み出し速度の平均は毎秒5115.65MB、書き込み速度では平均毎秒3892.16MBであった。なお、それぞれ最高は読み出し速度が毎秒5235.24MB、書き込み速度が毎秒3935.28MBであった。 続いてCPUの処理性能を測る「CINEBENCH 2024」で、マルチコアとシングルコアのスコアを計測した。こちらはマルチコアの平均スコアが538.33、シングルコアの平均が62.33であった。 さらに、グラフィック性能を測るため「3DMark」を使いベンチマークスコアを取った。試したのは「Wild Life Extreme」だ。5回テストしたところ、スコアの平均値は「4908.5」で、フレームレートは「29.395」であった。最大値はそれぞれ「4926」と「29.5」だった。 最後に、快適にゲームプレイできるかをテストしてみたい。使用したのは「ファイナルファンタジーXIV:黄金の遺産(レガシー)」だ。 デフォルトでは「高品質(デスクトップPC)」となっており、その状態でのスコアは「4315」で「普通」という評価だった。試しに「最高品質」にしてみたところ全員が「やれやれ」という表情と仕草をする「設定変更を推奨」のスコア「3726」であった。とはいえ、デフォルトの高品質画質で普通という判定だったことから、AAAタイトルでも問題なくプレイできると考えても良さそうだ。 なお、画質を「標準品質(デスクトップPC)」に落としてもスコアは「5233」で「普通」だったので、どちらを選ぶかはプレイヤーに任されるといったところか。 後編では、ゲームプレイ時の操作性、ビジネス用途としての使い勝手などについて検証していきたい。
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