交渉期間は「わずか15日」との懸念も……メジャー球団舌なめずりでも「佐々木朗希」ポスティング移籍に立ちふさがる壁
本人の意思だけで決められない
メジャーリーグの移籍情報を扱う専門サイト『トレード・ルーマーズ』では「競争力、地理的な観点からドジャースが有利な立場にある」とし、米スポーツメディア『ジ・アスレチック』は、レッズやナショナルズでゼネラルマネージャーを務めたジム・ボーデン氏が「複数のメジャーリーグ関係者から得た情報だ」と前置きし、「ドジャースと契約する可能性は低い」とコメントしていた。ボーデン氏はさらにこうも語っていた。 「佐々木もスポンサー収入などによってお金を稼ぐことになる。ドジャースにはすでに大谷と山本が在籍しており、多くの日系のスポンサーがついている。その多くは大谷目当てで、山本が稼いだスポンサー収入はそれほど多くない。佐々木も大谷人気に飲み込まれてしまうだろう」 佐々木自身の意思だけでは決められないというわけだ。 メジャーリーグ各球団はこれまでに多くのスカウトを派遣し、佐々木の弱点や今後の課題も把握している。体力不足は否めず、1、2ヶ月はローテーションで投げさせて、その後はマイナーで休養させるプランも聞かれるようになった。 「下位チームにいけば、1年目からエース扱いもされるでしょう。ドラフト指名された大学生であれば、マイナー施設や育成プランを確認するだけですが、佐々木は契約前からスター選手になっています。1年目をマイナーでの育成だけに充てることはできません。公式戦で投げさせながらの育成になるので、各球団とも異なるプランを出してくるでしょう。選択は難しくなります」(前出・米国人ライター) 佐々木は来年1月15日からの“リクルート活動”で、どんな結論を出すのか――。 デイリー新潮編集部
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