これさえあればどこでも空気圧調整できる。車載工具に入れておきたいエアーバルブエクステンション
タイヤの空気はパンクしていなくても徐々に抜けていくため、定期的な点検と調整が欠かせません。自宅にエアーコンプレッサーや空気入れがあれば良いですが、そうでなければ給油と同時にガソリンスタンドの空気入れを使うことがあるかもしれません。そんな時に重宝するのが、全長50mmにも満たないL字型の金具です。スクーターから大型車まで、どんなバイクにも使えるエアーバルブエクステンションを紹介します。 【画像】エアーバルブエクステンションのディテール・使い方をギャラリーで見る(16枚) 文/Webikeプラス 栗田晃
ガソリンスタンドの空気入れのエアーチャックはストレート型が主流
バイクに乗っても乗らなくても、パンクしていなくても自然に抜けていくのがタイヤの空気。街中を走っているバイクの中には「そんなに潰れていても気がつかないの!?」というほど空気が抜けた状態で走っている車両もあります。 乗り心地や走行性能に深く関わる空気圧は、タイヤメーカーのホームページによれば一か月で10%ほど低下することもあるそうです。そのため、定期的なチェックと調整は不可欠なのです。 バイクでも自動車でもエアーゲージで空気圧チェックを行い、規定値より低下していればエアーバルブにエアーチャックをつないで空気を入れるのがタイヤメンテナンスの流れですが、バイクと自動車ではエアーチャックの適正形状が異なります。 一般的に販売されているエアーチャックや、ガソリンスタンドの空気入れサービス用に備え付けられているダルマタイプのエアータンクに付いているエアーチャックは、多くの場合ストレート型と呼ばれるものです。 これはエアーバルブがホイールリムから外側に向かって取り付けられていることが多い、自動車用タイヤでは何の問題もありません。しかしエアーバルブの先端がリムからホイールの中心に向かって立っているバイクのタイヤにとっては使いづらいことこの上ありません。 エアーバルブを大きく傾けることで、ストレート型チャックを押しつけられることもありますが、バルブの損傷につながるリスクがあるためおすすめできません。 スーパースポーツモデルやアフターマーケットのスペシャルホイールの中には、エアーバルブがリムから横向きに取り付けられているものもあり、この場合はストレート型のエアーチャックがスムーズに使えますが、多数派とは言えません。 またエアーチャックにも、ストレート型以外にエアーパイプと先端部分が直交するL字型やT字型の製品があり、自宅にコンプレッサーがある場合にはそれらを使えば不便さを感じることはありません。 ただしエアーチャックを持ち歩いても、外出先でガソリンスタンドなどのホースに差し込めるとは限りませんし、エアーゲージのチャックがストレート型であればやはりホイールやブレーキと干渉してしまいます。 こうした場面で役に立つのが「エアーバルブエクステンション」です。