【「入るパター」=「自分に合ったパター」】まずはネック形状、次にヘッド形状の順でパターを選ぶのが正解です!
パターはゴルフクラブのなかでも形状のバリエーションが圧倒的に豊富。選択肢が多いからこそ、良し悪しがわからずあれこれと買い替えている人は多いはず。そんな悩める「パター難民」に、2024年9月号の「月刊ゴルフダイジェスト」では、自分に合ったパターの探し方講座を展開している。みんなのゴルフダイジェストではその一部を抜粋してお届けしよう。
自分のストロークと重心角をマッチさせる【パター選びの第一歩】
最初に選ぶのは重心角=ネック形状 世の中には多種多様なパターがあふれていて、プロだってみんな違うものを使っている。パターになんとなく「好み」はあっても、果たしてそれが本当に自分に合っているのかわからないという人は多いはず。 そこでパッティングの指導が得意という渡邊康プロに、コーチの視点から選び方のコツを教わった。 「パッティングの精度を上げるためには、道具として『自分のイメージどおりに動かしやすい』パターを選ぶことが大事だと私は考えています。そのために最初に考えてほしいのが自分のストロークとパターの重心角をマッチさせることです。パターも、ライ角が90度でない以上、ストロークは完全に真っすぐにはならず、多少のフェース開閉を伴ったアーク(弧)軌道になるのが自然です。このアークのカーブの強さは個人差があるので、自分のカーブにマッチしたパターを使うことが重要なんです」 重心角とは、フェースの開きやすさの目安となるスペックで、パターを水平に保持したときにヘッドのトウ側がどのくらい下がるかで判断できる。重心距離の長いものほど大きくなりやすく、ネックの形状の影響を大きく受ける。L字やクランクネックは大きくなり、ベントネックやセンターシャフトなどはほぼ0度で、これはフェースが真上を向くことからフェースバランスと呼ばれる。
【重心角=フェースの開閉しやすさの目安】
パターを置いたときにトウ側がどれだけ下がるか。この角度が大きいほどフェースが開きやすいことを示し、フェース開閉量が大きいストロークに合う。 渡邊プロによれば、ストロークのカーブが強く、フェース開閉量が多い人ほど重心角が大きい=フェースを開きやすいパターが合うとのこと。つまり、ネック形状が自分のストロークに合ったものを選ぶことがパター選びの第一歩というわけだ。