NIGO(R) image by: NIKE

　「ナイキ（NIKE）」が、デザイナーのNIGO(R)とのパートナーシップによる初のコラボレーションを発表。9月28日に「エア フォース III（Air Force III）」とアパレルコレクションを発売する。長きにわたってストリートカルチャーを牽引してきた両者がなぜ今、コラボに至ったのか。その背景について、NIGO(R)に話を聞いた。 【写真】NIKE × NIGO(R) エア フォース III

80年代から愛用する隠れた名作をフィーチャー

　同コラボは、NIGO(R)が「ケンゾー（KENZO）」2025年春夏コレクションのランウェイショーでコラボカラーのエア フォース IIIを着用していたこと、また同氏の公式インスタグラムでは、ナイキのシューズボックスとともにコラボを匂わせる投稿がされていたことから、公式発表前から話題を集めていた。 　第1弾に名付けられたテーマ「NIKE × OGIN」では、「NIGO」の文字をあえて逆さにすることで、同氏の作品がさまざまな解釈とともに世界中で愛されていることを表現。どんな文字順であってもNIGO(R)のクリエイションであることに変わりはないというメッセージを込めた。 　エア フォース IIIは、NIGO(R)自身が1989年頃に実際に愛用していたモデル。同氏が「隠れた名作」と評する無骨なシルエットに、かつて好きだったというテレビ番組に影響を受けたカラーとして、グリーン、ピンク、イエロー、ブルーを配色。アッパーは本革とテキスタイル、エンボスレザーをミックスし、シュータンとヒールには、ストリートカルチャーに敬意を表するグラフィックをあしらった。 　アパレルコレクションでは、NIGO(R)が好きな日本のアニメの色合いを取り入れたバーシティジャケットやスウェット、クラシックなTシャツなどを展開。バーシティジャケットには、チェーンステッチの刺繍や特製のエンボススナップ、3層構造のベロア調のパッチと「NIKE × NIGO」のキルトのライナーを採用した。