バレーボールの「世界最高峰のリーグ」を目指す。SVリーグ 大河正明チェアマン インタビュー
完全に新しいものを作るなら、過去を良い意味で否定しながら作れるけど、今いる人が過去を否定するとそれは自己否定となりますし、難しかったです。
―― 中継についてはいかがですか?開幕戦は地上波で中継されますね
配信を含めると、SVリーグは男女とも全試合が中継されます。代表戦は別ですが、バレーボールのリーグ戦を、地上波のゴールデンでやったことは久しくないはずです。放送の枠を取りに行くのは非常に苦労しましたが、昔からバレーボールを非常に応援していただいているフジテレビさんに一肌脱いでもらって、協力していただけました。
―― 1993年に開幕したJリーグは開幕戦の中継で火が点いて、ブームになりました
Jリーグはヴェルディ川崎と横浜マリノスで開幕戦をやりました。翌日に組まれていた4試合は、チケットがまだ売れ残っていたんです。でも、翌週から2年半、ずっと満員が続きました。
今はそこまで地上波の影響力が大きくないかもしれません。それでも試合の中継以外にニュースで取り上げてもらったり、「番宣」をしていただいたり、そういうのも含めた影響はやはり大きいです。
コアなファンはJ SPORTSに加入してくださると思いますが、地上波の扱いはライト層が「SVリーグが始まったのか」と気づくきっかけになります。あと、BSやCSも含めてですが、応援番組を作ってもらう働きかけもしています。
―― 観客数はどれくらいを目標に置いていますか?
男子は先シーズンが平均2100名くらいです。Bリーグが始まる前のバスケよりは多い数で、Bリーグの初年度は2779人でした。収容人員の上限はありますが、そこは上回るリーグでありたいし、2800名くらいを目標に置きたいと考えています。女子の実情は見えにくいのですが、こちらも2000人弱くらいには持っていきたい。
Vリーグと比較すると、女子が2チームだけ増えていますが、チーム数はほぼ同じです。オールスターやチャンピオンシップを全て合わせて、先シーズンが男女合計50万人くらいで、それを120万人くらいまで増やしたい。