バレーボールの「世界最高峰のリーグ」を目指す。SVリーグ 大河正明チェアマン インタビュー
―― 2シーズン目以降はどうでしょうか?
2027-28シーズン以降を「セカンドステージ」、2030-31シーズン以降を「サードステージ」という三段構えで考えています。2027-28シーズンからは、リーグ戦の8割を3000人以上のアリーナでやると決めています。
2030-31からは、5000人以上のアリーナで8割を開催します。どれだけ大きい施設ができるか、Bリーグのアリーナで一緒にやれるのかにもよりますが、箱の大きさ次第で観客数も増えていく可能性はあるはずです。
2028年のロサンゼルスオリンピックに向けて、代表もさらに強くなるだろうと信じています。2030年に向けて、世界最高峰のリーグになっていくのが当面の目標です。
―― 「世界最高峰リーグ」とはどういう意味ですか?
まず1つは抽象的ですが経営力、ガバナンス力が世界最高峰であることです。2つ目は総入場者数が世界で一番多いこと。そして3つ目はリーグとクラブを合わせた稼ぐ力、総売上が世界最高峰であることです。
4つ目は世界クラブ選手権優勝です。昨年、サントリーが3位に入りましたが、日本の男女で唯一のベスト4です。SVリーグのチームがアジアを勝ち抜いて世界で優勝したり、常時ベスト4に残れるリーグになることです。
最後はオリンピックやネーションズリーグに出場した各国代表選手の数が、一番多いリーグになることです。この5つを叩き台にして、若い人にも議論をしてもらって、来年の春までには発表したいと思っています。
―― 以前、「データベースマーケティングをしたくても、データがない」と言われていました。マーケティングの基礎になるデータも、徐々に揃いつつあるのでしょうか?
今シーズンからローソンチケットさんと提携をして、「チケットV」というシステムが始まります。ファンクラブ、オンラインショッピングを統合するデータベースは2シーズン目以降にできます。1シーズン目は部分的にできているイメージです。